山岸凉子「鬼」 | いつかどこかで

いつかどこかで

いつかの私へ。いつかのあなたへ。

雫のきままなひとりごとです。

久しぶりに読み返したのですが、何度読んでも心にズシンと来る話です。

登場人物達は
親に捨てられて、それでも親を恨めずに、自分を責めていたり
捨てられないまでも、心が捨てられた様に思っていたり

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以下
山岸凉子「鬼」より抜粋

「親を恨みたければ恨めばいいよ思うよ  
一度思いきりその恨みを外に出さなけりゃあだめだよ。僕が許す 親を恨め!」

「親にそこまで追い込まれた子供が 地獄に落ちるだろうか」

「そうか!今わかった。人を許すことが自分も許されることなんだ」

「僕を捨てた母親を許すことが 母親を恨んでいる僕を許すことになるのか」

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恨みと許し

最後の手紙のシーンに救われます。