フィレンツェラビリンス☆ | Mintの喫茶探訪記

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杏ちゃん主演ドラマ、
BSジャパン「フィレンツェ・ラビリンス~15世紀の私を探して」面白かった☆

ドキュメンタリー風なドラマになっていて、
女性版「深夜特急」みたいな感じでした。


今まで、活字と写真で想像するしかなかった、作品とか街並みを、
リアルな映像で見れたのが、何より貴重!!


映像化だと内容をシンプルにせざるを得ないのかもしれないけど、TV用に変更や割愛されてた部分もあったのが、ちょっぴり残念。
けど、実際の場所や彫刻でてくるのは、愛読者にとっては待ってました!と言わんばかりなので、
わくわくしながら楽しめた。


原作はもっと、内容に厚みがあるので、
ドラマ見て面白いと感じた方には
ぜひ一読をオススメします。


何度か改題されてますが、最新版は、写真や資料、後日談も加筆されてます。


「前世への冒険 ルネサンスの天才彫刻家を追って 」(知恵の森文庫)



※以下ネタバレです

原作では、
ドラマ化された部分の「デジデリオはポルトガルの王族の私生児だった」
ということ以外に
「貴族の愛人がいた」というのも謎解きの重要なテーマになっています。ドラマでは割愛されちゃったけど。
繊細で優美で爽やかなデジデリオとはまた別の一面も描かれています。
この時代の風潮がわかって面白いですよ。


“ミケランジェロの小部屋”や
“ラピスラズリのベルト”など、
わくわくする謎解きエピソードが他にもたくさんあったり、

森下さんは、フィレンツェの後にデジデリオの出生地とされるポルトガルにも行ったりしてます。


なにより、調査が綿密だし、
もともと目に見えないものには懐疑的な著者だけに、沸き上がる疑惑と、
その反面、
まるで導かれてるかのように思えてしまうほどの度重なる偶然の間で、
揺れ動く心情が臨場感あって丁寧に描かれているし、心に残る言葉もたくさんあります。


ドラマでは旅の相棒はイタリア人青年になっていたけど、原作ではイタリア在住の関西人の画家さん。
彼の活躍も面白い。


サン・ミニアート・アル・モンテ聖堂のおじいちゃん神父とのやりとりは、
最高に面白くて、何度読んでもププッと吹き出してしまいます。


ペストが大流行して
「メメント・モリ」(死を思え)
という標語が掲げられた時代に花開いたルネサンス。
その時代に生きた、
自分だったかもしれないひとりの芸術家を追う旅で
森下さんが最終的にたどり着いた答え。

前世があるかどうかではなく、

「自分が心からしたいと望むことに向かって、真っ直ぐに生きたい」

「今を生きる自分の人生の一回性を輝かせたい」


そんなメッセージが、
最後にぐんと、伝わってくるのです。
そして勇気が沸いてきます。

いつか、文庫本片手にフィレンツェ旅したい(*^^*)


秋の始まりに相応しい、
素敵なドラマ見れました。
録画したかったけど、
録画機能持ってない自分を嘆く…。