IMGアカデミー4日目④ | ボストン暮らし

ボストン暮らし

お立ち寄り頂きありがとうございます。
夫の転勤でボストンに4年間暮らし、
2016年5月に帰国しました。
毎日の暮らしや大好きなテニスのことを書いてます。
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「しごかれることが大好き!」な人でないと、

なかなかこの練習にはついていけないと思います。


やる気がある人にはコーチはどんどん厳しいタスクを与え、

もちろん、もっとゆっくり上達したい、という参加者用には、

ゆっくりじっくりのコート、コーチも用意されています。


続いて、リターン練習。


コーチは相手コートのサービスラインくらいから、

上からサービスをどんどん入れてきます。


それをクロスへリターン後、

ミドルへもう一度配球されたボールをダウンザラインへ打ち込む練習。


これはテイクバックを早くする練習だと思われます。


その次にきたのは・・・


ヘッドコーチのJimmy がラケットを

ベースラインのセンターあたりに置きました。


それを見た瞬間に

サンドラが「ゲーー」という顔をしました。

どうやらキツイ練習のようです。


生徒はラケットの左右に一人ずつ立ちます。

JimmyはサービスのTの当りにたち、

ボールを次々手出しでサービスラインあたりに出します。


これを、生徒がそれぞれ前に走りこんで行って、

打ち込みます。

打ったらすぐにクロスステップで後ろに下がり、

置いてあるラケットにラケットでタッチして、

また前に走り出す、という練習。


ひたすらクルクル走り回って打ち込みます。


さすがのサンドラも、この練習では、

声を上げながら打ち込んでいました。


やっぱり苦しくなると、声を出して、息を出しながら、

歯を食いしばって、コーチの球にくらいついて行く感じ。


ここでもJimmyは

「Australian Open! French Open!Wimbledon! US Open!! 」と

言いながら私たちを動かしまくります。


双方に入る生徒のスピードが同じでないと、

この練習も成り立ちません。


私はサンドラに必死についていきました。


ちなみに、この練習は残りの男性2名はギブアップで

スキップとなりました。


そして、最後にゲーム練習。

サンドラとまたシングルス。


午前中はこてんぱにやられたけれど、

午後のキツイ練習で何とかサンドラに食らいついていけたから、

今度は頑張るぞ、と気合入ります。


練習でやった一つ一つを思い出しながら、

落ち着いてプレーできました。


4-1リードで終了。


苦しい練習をして、もうクラクラの中、最後の4球を続けたので、

ゲーム中、ラリーで苦しくなっても、

「さっき、こうやった」「さっきはできた」という気持ちで、

ゲームができました。


ロブが上がった時も、

さきほどのネットにタッチしてからのオーバーヘッド練習が

染み付いていたので、

さっきみたいにボールだけ見て!

と集中できた。



限界を超える練習は

確実に人を成長させるな、と実感しました。



もちろん、生涯で一番良いプレーができた瞬間でした。


これを、ボストンや日本に戻って再現できるか?

まさにランナーズハイ ならぬ、

テニスプレーヤーズハイ みたいな状況だったから、

なかなか再現は難しいかもしれません。


けれど、

正しい練習のやり方で自分を追い込めば、

必ずパフォーマンスは付いてくる、という確信は得ました。


これをどうやってやり続けるか。

それが鍵だと思います。



(・・・続きます)