アメリカ東海岸でも日付が変わり、3.11になりました。
まだ26万7千人もの方々が避難生活を強いられていると
各報道で知りました。
言葉に尽くせない想いがたくさん去来します。
阪神大震災の日は西宮にいました。
東日本大震災の日は、東京の職場にいました。
心無い言動を取る人たちに驚いたり、
思いがけない温かい言葉をかけて頂き、感謝したり、
そういった「有事」にして頂いたこと、
されたことって、ずっと忘れないです。
西宮で、家々が崩れ落ちて、あちこちで火の手が
上がっている中、会社に出勤しようとしているご主人に、
奥様が自宅の窓から「ひとでなし!」と叫んでいました。
3年前のあの日、
大きな揺れの後、とにかく職場の皆の安全を確認した後、
できるだけ早く仕事を切り上げ、帰宅できるようにしたいと
思ったのだけれど、
東京以外のエリアのクライアントに事情を説明し、
当日の納品を延期させて頂けないか電話をかけたら
「こちらでは何も起こってないですから。
約束どおり、時間内に納品して下さいよ」
と冷たく言い返されたこと。
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「有事」は
人の絆を決定的に強くすることもあれば、
人の信頼関係を壊滅させることもあります。
冷静に判断し、行動し、
あるたけの想像力をめぐらせ、
できるだけ前者でありたいと思います。
昨年のボストンマラソン爆発事件の際、
パトリック知事が緊急事態宣言をし、
外出禁止令を出したことについては、
「やり過ぎだったのでは」という非難の声もあり、
賛否両論だったそうです。
個人的には
最悪の事態を想定し、最大限知事が行使できる権限内で
市民の安全を確保した知事の指導力を支持したいし、
こうしたリーダーシップを発揮できる政治家が
数多く日本に誕生するといいな、と思います。