全豪オープンは連日熱戦が繰り広げられています![]()
男子のQFは素晴らしい試合ばかりで、
本当に見応えがありました。
それは、後ほど書くとして・・・
女子決勝は
アザレンカvsリー・ナ の対戦に決まりました![]()
1Rから、シャラポワが圧倒的な安定感と強さで、
これは、決勝でセリーナを倒すかもしれないな、と
密かに思っておりましたが、
シャラポワ、セリーナともに決勝に進めませんでした。
シャラポワはSFでリー・ナに 2-6,2-6のストレート負け。
リー・ナ、物凄かったです。
とにかくフットワークが素晴らしかったです。
身体が絞れて、動きが良くなったように感じました。
常にアグレッシブにプレーできていて、
気持ちと脚の動きがとてもよく連動していました。
調子が良かったシャラポワに 4Gしか与えずの
完勝、お見事でした
。
そして、セリーナ。
1Rか2Rで、フォア側にワイドに振られた
なんでもないボールを追って、転倒。
足首を痛めました。その後、脚を気遣いながらなんとか
勝ち上がりましたが、
QFでは同じ米国の新鋭19歳スティーブンスに
6-3、5-7、4-6で逆転負けを喫しました。
脚が万全でなくとも、試合立ち上がりは
パワーで押していましたが、
スティーブンスの粘り強いプレーに少しずつペースを乱し、
終盤にはネットに詰めた際に、また脚と腰を痛め、
不完全燃焼のまま敗けてしまいました。
スティーブンスは、子供のころからのアイドル、
セリーナに勝って、「信じられない」という表情。
試合直後のインタビューは本当に興奮状態で
ほとんど言葉になっていなかったですね。
可愛かったです。
そのスティーブンスが、SFでアザレンカと対戦。
アザレンカが順当に 6-1,6-4のストレート勝ちしましたが、
アメリカではアザレンカのプレーに対し、非難の声が上がっています。
2セット目、5-3リードで、アザレンカのサービスゲーム。
5回のマッチポイントがありながら、
凡ミスや攻め急ぎのミスで、自滅。
「あと1ポイント」に手が届かず、5-4になりました。
そのチェンジコートの際、アザレンカはトレーナーを呼び、
何やら少し話した後、コートを後にしました。
ロッカールームに消え、10分間。
スティーブンスはその間、
酷暑のコートサイドベンチでじっと腰かけて待っていました。
アメリカの解説者たちは
「スティーブンス、身体を動かしなさい!」
「あなたもトイレットブレークしてよいのよ!」
「サービスでも打ってなさい!」
などと言っていましたが、
彼女はずーっと水分補給をしたり、
頭を整理しながら、座っていました。
そして戻ってきたアザレンカ。
何の治療をしたのかは、さっぱりわかりません。
スティーブンスのサービスで試合再開。
1p目は取りましたが、
2p目はスティーブンス、ダブルフォルト。
解説者たちは
「あぁ、だからサービスの練習しなさいって言ったのに!!」
と嘆きます。
そのゲーム、結局アザレンカがもぎ取りまして、
ゲームセットとなりました。
試合直後のコート上のインタビューで
「どうしてコートを離れたの?」
と聞かれ
「その前のゲームで、もう少しで取れそうなのに
取れなくて、少しパニックになってしまった。
いろいろなことが頭に浮かんだの。
そして、呼吸ができなくなったの。」
(私のリスニング力での聞き取りですが・・)
と答え、一瞬、会場は静まり返りましたね。
「そ、、そんなことで、メディカルタイムアウト???」
という空気。
私は、あ~ぁ、言っちゃった、と思いました。
その後のメディアインタビューではさすがに
「肋骨が圧迫され、どーのこーの」と
少し医学的なコメントをしていましたが、
コート上インタビューでは
明らかにメディカルな話ではなく、メンタルな話しかせず。
しかも、一流選手なら当然コメントする、
相手選手の素晴らしさ、に触れることもなく、
自分のことばかりしゃべりまくるアザレンカ。
スティーブンス、という名前すら使わなかったですね。
これはまずいです・・・
解説者はコート上インタビュー終了後
「誰だってパニックになるし、緊張するよ。
彼女はトレーナーを呼んでメディカルタイムアウトを取った。
メディカルドクターはどうしたんだ?彼は仕事をしたか?
緊張で呼吸ができなくなった、という理由で
10分間もコートを離れ、涼しいロッカールームで休んでたのか?
スティーブンスはその間暑いコートにいたんだぞ」
とメッチャ怒ってました。
Tennis Channelという媒体でも、
このような記事が上がり、
Victoria Azarenka's act - fair or foul?
http://www.tennischannel.com/news/NewsDetails.aspx?newsid=11978
アザレンカのしたことは
「class ではなく、crass(愚鈍な、洗練されていない)だ」
と批判され、
この記事のFacebook 投稿には「リー・ナ頑張れ!」のコメントが
ガンガンついています。
ESPNでも、しつこいほど、この件を解説者が取り上げています。
前日のセリーナの場合は、本当に怪我だったということで、
セリーナの膨れ上がった足首の写真を
ご丁寧に放映したりして・・・
相手が米国新鋭スティーブンスだったこともありますが、
米国メディアやファンを完全に敵に回してしまいました。
このノイズはメルボルンのアザレンカまで届くのでしょうか?
少なくとも今年の全米はやりにくいだろうな。。。
さて、全豪女子決勝、どうなりますか。
私は身体やプレーのキレが抜群によかった、
そして、メンタルが充実しているように見えた
「リー・ナ」がチャンピオンになるのでは・・・と思いますが。。
皆さんの予想はいかがでしょうか???