数年前から好きになった作家さんがいる
図書館で、その方の本を片っ端から借りて読んでいる
私にとってバイブルになりつつある
心が揺らいだ時
その方の本を読むと癒され落ち着く
最近は音読して録音して
眠れぬ夜に聞いたりしてもいる
残念ながら2014年に故人となられていたが
同じ時代を共有していたそれほど遠い方ではない
そんなある日
今日も私は図書館で新たな本を借りてきて
音読を始めた
「万葉集 花語り」
これは万葉集に登場する花々を視点に
その歌の作者の感情や思い
また、著者の日常の出来事なども取り合わせて
深く味わっていく作品となっている
梅や撫子、月草などページをめくる度に沢山の花々が姿を表す
そんな中
柳、のページがあった
あら、柳だわ
私の旧姓には柳の字が含まれているのだ
なんとなく親近感を持ち、興味深く読み進めると
数年前、著者が講じている万葉教室に緑さんという生徒さんが入ってこられたと書いてある
え?!
何を隠そう、私の名前も緑なのだ
緑さんは先生に
「万葉集の中に、私の名前の、緑の歌はないでしょあうか」と尋ねられたそうだ
「ありますよ」と言って著者がすぐに答えて口にした歌が
浅緑染め懸けたりと見るまでに春の柳は萌えにけるかも
心臓がドキドキした
著者は緑と聞いて柳の歌を思い描いたのだ
私は不思議な感覚を覚えた
私はこのページに誘われてきたのかもしれない
柳と緑はまさに私
敬愛する著者と繋がったような気がして驚いた
グッと引き寄せられたような
遠くからステージにいる方の一ファンとして眺めていたら
急に名前を呼ばれたような感覚
こんな事って…
ミラクルな出来事だった