Stillを聴いていて、「ハッ」とする箇所があります。

チャンミンの

「寂しさをごまかすだけなら・・・余計に寂しいと思った。」の所。

MVでは気付かなかったけど、イヤホンで聴いているといつもここでハッとします。


ちょっと、話が飛びますけど、チャンミンは、本当に研究熱心で声や歌い方、声での表情、色々あります。

彼の声の特徴として、真っ直ぐな声で、透明感もあり、強さもあり・・というのが上げられると思います。

強さと真っ直ぐさがあるからこそ、ちょっとした工夫でメリハリが出やすいというのも強み。

例えば、Easy mindで言えば「Easy mind~!」と強い声で持ち上げて行ってすぐに

「いつも忘れないで」・・とそっと、優しい声で歌うから、この部分がよりクローズアップされるというか

引立つ。

ユノだって、メリハリつけているし、弱いわけではないのだけど、特にチャンミンは声質もあって

強弱がはっきりしやすく、そっと歌っても弱くならないし、優しく歌うとすごく優しく聴こえる。

もちろん、この「どう歌うか」をよく考えている事が素晴らしいし、この戦略がないと

全部同じ声で歌ってしまうから、結果として引き出しは増えません。


話を戻して、Stillの「寂しさをごまかすだけなら・・・。」の部分。

私の印象では、ここはすごくシンプルに、静かに台詞をいう感じで淡々と歌っている、と思います。

でも、平坦に聴こえない。(まず、これがすごい事!)

率直な気持ちを、そっと言ってみた。そんな感じが出ているような気がします。

対して

「偶然でも良くて 必然でも良くて・・この道で会えたなら」

先ほどより、強さのある声で歌っていて、気持ちが高まっている感じがします。

最初に、シンプルに歌っているからこそ後半が余計に引立っているんですよね。


色々表情も技巧もあるから、敢えてシンプルに歌うと、そこが際立つし

その後の歌がより効果的に聞こえる。

向上中の人とか、テクニックがあると、「シンプルさの大切さ。」を軽んじてしまうけど

チャンミンは、その「シンプルさの大切さ。」を分かっているのがすごいと思います。

あっ、ユノも分かってますよ。

チャンミンはインタビューで「マゼンダ」について、ユノは「One more thing」について述べている時に

「技巧とかに捉われないで、純粋に歌おうと思った。」という主旨の事を述べています。

技巧や、歌い方の戦略等を持っていない人は、こんな事は言いません。

技巧を越えたところのシンプル。


そして、CD聴いてからずっと考えていましたが

どうして、この歌詞、このメロディーだけど湿っぽくならないか?

私はやっぱり、チャンミンの真っ直ぐな歌い方、ユノの柔らかいけど軽さのある歌い方と

表現だと思います。

切ない恋、と言っても、決して「悲しんでいる自分に酔っている。」という感じはしない。

純粋に「会いたいなぁ。」という印象を受けるからだと思います。


2人の歌を聴いていて、思い出したことがあります。

昔、「プロフェッショナル 仕事の流儀」で柳家小三治が

「落語というのは、普通に話したっておもしろいんだ。だから、おもしろく聞かせようとしなくったって

おもしろいんだ。」という事を言っていました。

落語だって、もちろん色々な、テクニックというか表情のつけ方、間の取り方、声の調子、あるでしょう。

小三治さんが言うのは、2人が言うところの「技巧に捉われないで、純粋にやれば大丈夫。」という

のと共通している気がします。

ここまで到達するには、もちろん沢山のお稽古、練習、研究があって、そこをずっと超えたところに

「結局はシンプルに戻る。歌とか落語(またはお芝居だったり、踊りだったり)の力を活かす・・」というところに

なるのかもしれないなぁ・・と思いました。


明日、さいたまに行ってきます!

2人はノリノリみたいですね。広いと聞きますが、こちらも楽しんできます!