私が体験した怖かった話
20歳頃、独身時代の私は山奥にある「温泉宿泊施設」で働いていた。
今まで、この話は誰にも言えなかった…
なぜなら、頭のおかしい人と思われそうで。
気のせいだと思うようにして記憶をずっと消していたので、思い出しながら書こうと思う。
私は調理師の仕事をしていたので、宿泊されたお客様の朝食も作っていて、毎朝6:30出勤だった。
自宅を朝5:40頃出て、いつものように車を運転し職場へ向かっていた。
とても良い天気だったので、朝日がのぼり明るく清々しい朝だった。
車のエアコンも使わず、窓も開けなくても、ちょうど良い気候だったので、季節は春から初夏へ移る頃だったと思う。
私は朝が弱いので、眠気を覚ます為、毎日、出勤時は軽快なアップテンポな洋楽をかけていた。
職場は、登山口の手前にあるので、とても山奥にあった。
通勤路は、クネクネした登り坂の山道で、左側が山肌で、コンクリートで固めてあり、右側にはガードレールそして、ガードレールの、はるか下に山からの雪解け水が流れるわりと大きな川がある。途中、車が1台しか通れないような細い場所もあり、私は山道は嫌いだった。
早朝のそんな時間は、対向車はいつも来ないので、わりとスピードが出せていた。しかも、登り坂なので、アクセルを常に踏んでいないと登っていかないから。
軽快な音楽を聴きながら、鼻歌を歌ってご機嫌に運転していた。
その時、
ハンドルを握る私の手と腕の辺りを目には見えないバランスボールぐらいの大きさのものが通り抜けた。
と、同時にハンドルも、ソレに引っ張られ、右にハンドルを切らされた‼️
そこはちょうど、ガードレールがない絶壁の場所だった。
落ちれば、谷底の川に真っ逆さまの場所。
慌てて反対側にハンドルを切る。
スピードが出ている状態なので、ブレーキも踏んだが、すぐに減速せず、山肌のコンクリートの壁に激突しそうになり、また逆にハンドルを切る。川に落ちそうになる…を繰り返し、コンクリート壁にぶつかるスレスレで、やっと車が止まった。
人生で1番怖かった。
死ぬところだった。
全身鳥肌が立った。
心臓がバックバクで、しばらく放心状態だった。
「今のは何だ❓❓」
「殺されるとこだったぞ‼️」
「最後ブレーキは効いたから良かったけど、こんなことされたら、誰だって死ぬよ❓❓」
「私はまだ20代で若いから、即反応して、ハンドル切ってブレーキ踏めたけど、歳くってたら死んでたな…」
冷静になって考えた。
車の窓は閉まってる。
なのに、何が通り抜けた❓❓
手の感触は確かにあった。
こんな明るい朝に。
酒も飲んでいない。
寝ぼけてもいない。
その場所は、ちょうどガードレールが途切れていて、危ない場所だった。
なんで私がこんな目に❓❓
何か悪い事をしてバチが当たったのか❓
ふと同僚から聞いた話を思い出した。
「原因はよく分からないけど、ガードレールがないところから、観光客だと思うけど、車が落ちたらしいよ。居眠り運転かなあ?乗ってた人達は無事だったのかなあ?
あんな絶壁から落ちたら怖いね」
「ここの料理長は、歴代みんな不慮の事故で亡くなってるんだよ。呪われてるのかなあ?1人目は死因は、よく分からないけど、2人目は、その道(私の通る道)で、バイクで帰る途中、雨も降っていないのに、スリップして亡くなったんだよ。
だから、今は、料理長のポストは不在なんだよ。〇〇さんが仕切っているけど、死にたくないから、料理長にはなりたくないって言ってて…
上司が困ってるらしいよ。」
間違いなく、職場近くには、目に見えない何かがいる。
そう思うと毎日怖くて、またアレに遭遇したら…と考えてしまい、その後、2ヶ月程、我慢して仕事を続けたが、結局、退職した。
私がなぜ、そんな目に遭ったのか?分からないまま現在に至る。
誰か分かる人がいたら教えて欲しい。もしくは、同じ目に遭ったことがある人はいないだろうか…
体験から言えることは、
この世には、目に見えないものが、確かに、存在する!!
それは、死んだ人間なのか、動物なのか、はたまた妖怪の類か、エネルギー体なのか、異星生物なのか❓❓
最近の私の解釈は、
「"目に見えないもの"に気づきなさい!」という自分へのメッセージだと思うことにした。
死ぬ程、怖い目に遭わないと、信じないような私には、こういう方法しかなかったのかもしれないと思う。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました![]()

