線維筋痛症や慢性疼痛の方々のブログを読んでいて、時々衝撃を受けることがある。
それは、
「お医者さんに、鎮痛薬に依存するのはよくない、そんなに痛いはずはない、
などと言われて、鎮痛薬を処方されなかった」

というお話が出てくること。実際どのくらいの頻度でこういうことがあるのか、分からないのだけれど。
(いや、こんなひどい話、滅多にないことであってほしい…)
素人だから、お医者さんの個別の判断の正否は分からないけれど、ただ残酷なこと言ってるなとは思う。

鎮痛薬による除痛は、一概に良いとも悪いとも言えず、
その是非は、見立てや診断に基づき、リスクと利益のバランスで判断されるべきことではないかと思う。


見立てや診断ということでいえば、痛みは基本的には異常を知らせる信号であるはずなので、
診断が確定しないうちは、100%の除痛はしにくいことは分かる。
「どこがどう痛いか」によって、腰椎や頸椎の異常が疑われるのか、内臓疾患を疑うべきなのか、
変わってくるだろうし、途中から「手の痺れが出てきた」なんて言ったら頚椎症の進行とかが疑われるし。
でも、もし中枢感作であれば、その痛みにはそもそも信号としての機能がないので、
痛みを残しておいてもあまり意味がない。それどころか、どんどん増幅する恐れがある。


鎮痛薬による除痛のリスクと利益として、とりあえず思いつくものを挙げてみた。
(多分、もっとずっと沢山あると思うけど…)

●リスク
・薬の副作用による体調不良、確率の低い重篤な疾患になる可能性
・離脱症状がある場合、すぐにやめられない
・薬への身体的・心理的依存の形成
・通院や処方に、お金と時間がかかる

●利益
・四六時中続く不快な感覚や感情(=痛み)が軽減、消失する
・痛みに随伴する心身の症状(易疲労、気分の落ち込みなど)が軽減、消失する
・社会生活を維持できる(仕事のパフォーマンスが下がらない、クビや休職にならない、
やりたいことを諦めなくてすむ、家族の負担やストレスが軽減する…)
・精神疾患(うつ、不安障害、解離性障害など)を予防する


勿論、一概にリスクより利益が大きい、と言うつもりではないのだけど、
「除痛の利益って、ちゃんとアセスメント(評価)されてるんだろうか?」とは思う。
少なくとも私は、一年くらいクリニックに通ったけど、痛みの強さの程度とか、
社会生活への影響度とか、精神状態とか、お医者さんから訊かれた記憶はないぞw
というか、そもそも診断名すら、向こうからは言ってくれなかったような…

それに、発症から一年後にようやくトラムセットが奏功することが分かってからも、
「中枢感作」という言葉は、一度も説明されなかったような…

私は、偶々その直後に、某大学病院の先生を個人的に紹介していただき、
ようやく中枢感作の診断と治療を受け、今はずいぶん楽になった。

それまでの一年あまりも、それなりに長くつらい道のりだったと思ってるけど、
色々なブログを巡回していると、診断に行きつくまでにもっとずっと時間のかかった方、
ずっと激しい痛みと戦ってきた方も、沢山いるのだろうなとも思う。

あと、「家族が服薬に否定的」というのも結構ありがちかなと思う。あれも地味にきついものがある。
昨日書いた通り、どうもリリカで動きも気持ちも緩慢になってしまうことに気づいたので、
昨夜から、意識的に少し機敏に動くように心がけてみています。
結果、意識すれば割と動けることが判明。心なしか、その方が頭もクリアになる気がします。
(朝起きたばかりでは眠くても、身体を動かしているうちに目が覚めてくるのと似ているかも)

「悲しいから泣くのか、泣くから悲しいのか」ではないですが、「脳(認知)→身体(行動)」だけでなく、
「身体(行動)→脳(認知)」のフィードバックも活用している…ということかも。

この対処法が、今のタイミングでうまくいくようになってきた理由は、
リリカ開始から一週間経って、「薬に身体が慣れて、副作用の影響自体が減ってきた」ことと、
「副作用がなくなるわけではないけど、付き合い方が分かってきた」ことと、両方あるかなと思います。
(ただ、私はどちらかといえば、副作用に慣れるのが早い方かもしれない)


他に、鎮痛薬やその副作用との付き合い方として、私が試している行動はこんな感じです。
・飲酒、車の運転は一切しない
(ただ、トラム単剤だった頃には、夕食後の服薬を一回抜いて一杯だけ嗜み、
眠前の服薬までの間に、頑張って酔いを醒ます…という荒業も)
・階段の昇降、自転車の運転などの際には、自分の手足の挙動に意識を集中する
(くれぐれも考え事などはしない)
・睡眠が足りない時には、昼食後または眠前にトラムセットを飲んで、即寝る!
(副作用を眠剤の代わりに活用)
・三食きちんと食べる、食事を抜かない
(どちらかといえば、トラムセットの飲みそこないを防ぐために、結果的に生活習慣が改善した)

あと、薬関係以外で気をつけていることは、体操、姿勢、身体を温めること、寝具などでしょうか。
こういう工夫の内容も、そのうち書いていきたいです。


ところで、今日仕事で会った人が、相田みつをの詩集を貸して下さいました。

「ちからをいれて りきまない」

という、有名な言葉があるそうですね。

私は筋緊張が高いタイプで、仕事で肩に力が入り、筋肉が緊張して身体が痛くなり、
痛みのせいで筋緊張が亢進して、更に痛くなり…という地獄のループを巡っていた人なので、
「まさにそういう状態になりたい…!」とは思うものの、なかなか難しいなぁと思います。
繁忙期を無事に乗り切れたら、アレクサンダー・テクニークでも習ってみたいです。
● 睡眠について
昨夜は、夕食後にリリカ25mgを服用したにもかかわらず、
夜2時に就寝して、今朝は6時には目が覚めてしまいました。(リリカの効果は…?)
今朝は、「寝坊できない」というプレッシャーが強かったのも原因かなと思うけど、
普段はストレスがかかっても、中途覚醒や早朝覚醒はほとんどないので、やっぱり少し珍しい感じ。

(ただ、痛みのせいというよりは、繁忙期なので交感神経優位になりがちなのかも?
最近、お昼休みにお昼寝しようとしても、なかなか寝付けないことも多いし)

● 日中の副作用について
朝にリリカ75mgを服用すると、やっぱり少し判断が遅くなる感じはあります。
個人作業ではそこまで気にならなくても、会議や人と作業をする場面だと、少し気になる。
あと、何となくぼんやり、のんびりしてしまうというか、作業効率は下がっているんだけど、
「仕事の進みが遅いけど、まぁいいか…」みたいな感じで、あまり焦る気持ちが起きなかったりw
(繁忙期なのでちょっと困る。抗不安作用のせいなのかは不明)

でも、痛いよりは百万倍まし。(仕事の効率的にも)



逆に言えば、夜のリリカ25mgでは過眠にならないようになった、ということかもしれないので、
明日か明後日には、夜のリリカを50mgに増やしてみようかな。


● 蛇足
あと、多分疼痛のせいだと思うのだけど、体重が2~3kg減ってしまって、
今、手持ちのスカートのウエストが合わず、厚手の腹巻を入れて誤魔化しています(人には言えない)。
リリカでうまく元に戻れないかな…(10kgとか増えてしまったら、それはそれで困るけど…)。