☆円、独歩高の様相に 欧州・新興国経済にも不安感台頭 (11・27日経)


 外国為替市場で円相場の上昇に歯止めがかからず、27日早朝に一時、14年4カ月ぶりの高値となる1ドル=84円82銭まで上昇した。アラブ首長国連邦(UAE)ドバイ首長国の資金繰り不安などから、欧州や新興国経済の先行きに不安感が高まり、ユーロ売りが加速。円はドル売りだけでなく、ユーロ売りの受け皿にもなっており、円独歩高の様相が強まってきた。藤井裕久財務相の円高けん制発言で大きく値を戻す場面もあり、当局の介入姿勢を試しながらの神経質な取引が続いている。

 27日早朝のシドニー市場で、円相場は前日の東京市場でつけた高値の86円29銭を突破すると、損失確定のドル売りを巻き込みながら一気に84円台まで上昇。1995年7月上旬以来の高値を付けた。

 円ドル相場はここ数日で円高・ドル安が加速していた。米連邦公開市場委員会(FOMC)が24日発表した議事要旨で「秩序だったドル安」とドル安を容認する姿勢をにじませたのをきっかけに、ドルの先安観が強まり、円が買われた。



 恐ろしい事態になってきました。今の日本経済にとっては最悪のタイミングの超円高です。好循環の経済下での円高は歓迎ですが、デフレスパイラル生々しい疲弊しきった日本経済にとどめをさすような今回の円高はなんとしても対策を講じるべき由々しき問題だと言えるでしょう。

 しかし、しかし、今回の円高の状況、恐ろしいほど95年に似ているのです。自民党が野に下っていること、米国が民主党政権であること、さらに米国と日本の関係に暗雲が立ち込めていることなどなど・・・。さらに今回は前回よりもさらに状況はひどく、今日だってドバイショックでドルのみならずユーロ・新興国マネーから逃げ出した逃避先として円が選ばれた結果、怒涛の投機マネーも円に向かっている状況です。今のへっぺり腰の政策でこういった状況をはたしてくつがえせるのか・・・。はなはだ疑問ですが、マジでなんとかしないと大変なことになると思っていいでしょう。下手をすれば95年の79円をあっさりと更新することもありえます。そうなれば輸出産業に頼りきっていた日本経済は一気にノックアウト。しかし逆をいえば、今こそ日本の底力が試される時はないかもしれません。