☆三井住友と大和、合弁解消へ 大和SMBC、大和の100%子会社に (9・4日経)

 三井住友フィナンシャルグループと大和証券グループ本社が法人向け証券会社、大和証券SMBCの合弁を解消する方向で最終調整に入っていることが3日、明らかになった。三井住友が保有する大和SMBCの株式の持ち分すべてを大和が買い取り、100%子会社化する。銀行・証券を融合した事業を目指す三井住友と、独立した証券会社の立場を守りたい大和の経営戦略の違いから、10年の連携に終止符を打つ。

 大和SMBCは1999年に大和と旧住友銀行(現三井住友)が共同で設立。現在、大和が60%、三井住友が40%を出資している。両社の複数の関係者によると、三井住友が全保有株式を大和に売却する方向で調整しており、来週にも共同出資契約の解消を正式に決める見通し。


 奇しくも10年目にして三井住友と大和証券の蜜月に終止符が打たれました。大和証券としては苦渋の決断といえるでしょう。三井住友という大きなブランドの後ろ盾を失った形になるからです。

 これまでは大和にとって、非常に心地いい提携関係だったのでしょう。過度に干渉されることもなく、独自の戦略で投資事業なども軌道に乗せていました。しかし、旧ライバルの日興を三井住友が傘下に収めることで事情は急転回しました。このままだと日興とくっつけられ、三井住友主導の戦略でなし崩し的に飲み込まれてしまうという危機感が今回の合弁解消へと大和を動かしたのでしょう。

 さあ、これからが勝負どころです。まさに海図なき航海。どこからモンスターが現れるか分かりません。それは外資も含めてです。恐らくメインバンクといえども三井住友との関係はぎくしゃくしたものとなり、新たな提携先を模索する以外に単独生き残りの道は険しいやもしれません。

 楽天證券とSBI証券の捨て身の手数料競争に垣間見れるように、今や証券業界、手数料では稼げず、新たなビジネスモデルの構築に各社励んでいる状態です。恐らく証券業界の枠を超えた銀行業界をも巻き込んだ金融再編第2幕が起こる可能性大です。そして今回のニュースは、そのプロローグともいえるかもしれないのです。