☆英食品大手キャドバリー、米クラフトの買収提案拒否 (9・8日経)


 米国の総合食品大手クラフト・フーズは7日、英国の食品大手キャドバリーに対して買収を提案したが拒否されたと発表した。買収提案額は102億ポンド(約1兆5500億円)。英キャドバリーは同日「(提案は)グループの価値を低く評価している」などとする声明を発表した。クラフト側は建設的な対話を続けたいと表明しており、企業買収を巡る攻防に発展する可能性もある。

 米クラフトは菓子の「オレオ」をはじめ、食品事業を総合的に展開する国際企業。一方の英キャドバリーは「クロレッツ」などのガムやチョコレート菓子などで知られている。

 クラフトはキャドバリーに対し、現金と新株発行によって1株745ペンス相当での買収を提案した。前週末のキャドバリー株の終値を31%上回る。買収が実現すればクラフトの年間売上高は約500億ドル(約4兆6500億円)となる見通し。


 日本でもサントリー、キリンといった大型統合が話題となっていますが、今回は食品会社において、国境を越えたマンモス級の買収合戦ののろしが上がったことを意味するニュースといえるでしょう。

 英キャドバリーといえば名前こそ日本ではあまりなじみがありませんが「クロレッツ」と聞けば一発でしょう。この社名を聞いて思い出したのがキャドバリーによる日本の三星食品の買収です。当時三星食品は甘味料の王者、林原の傘下にあり数々の特許を持つ優良企業でした。それをかなりのプレミアムをつけたTOBでキャドバリーは傘下におさめたわけです。当然、クラフトにとってもキャドバリーが手に入れたこういう甘味料の特許や技術は狙いのひとつだと思われます。キャドバリーは自社の価値を低く見積もられたものだと拒否した模様ですが、そうなると、もっともっと破格の金額を提示した企業には売ってもいいの??なんて思惑も出てきちゃいますよね。

 新興国の多数の住民が三食のごはんに飽き足らず、間食をはじめるようになったら??また日本でも高速無料化で渋滞が増えればガムの消費が増える・・・。なんてことを考えれば当然高騰する砂糖に変わる代替甘味料の開発及び特許には高い値がつきます。日本でガムといえばグリコやロッテが強いですよね。今回のキャドバリー買収合戦に例えば明治HDなんかが参戦すれば、日本のガム市場の勢力図もコロっと変わって面白くなりそうですよね。日本の食品会社も是非是非参戦してみてはいかがでしょう?

 ・・・といっても今回は相手がマンモスすぎですね(笑)。しかし、地方の企業にはきらりと光る甘味料開発技術を持ったところが探せばあるかもしれません。三星食品も姫路の企業でした。上場企業のみならず、こういった企業を発掘する努力などがこれからの食品会社の栄枯盛衰を決めるポイントとなるかもしれませんね。