☆サントリー、ニチレイの清涼飲料事業を買収 (7・28日経)

 サントリーホールディングスは27日、冷凍食品最大手のニチレイから清涼飲料事業を買収する方針を固めた。サントリーはキリンホールディングスと経営統合交渉を進めているが、酒類以外の飲料を今後の成長の柱に位置づける両社にとって、野菜・果実飲料は比較的手薄な分野。「アセロラ」の果実を原料にしたニチレイの事業は、健康関連の飲料事業の拡充に必須と判断した。

 買収時期は2010年春で、買収額は十数億円のもよう。サントリーは消費者に認知度の高い商品名「ニチレイ アセロラドリンク」を買収後も使う。ニチレイはアセロラの原料供給は継続するが、飲料事業からは撤退する。28日に発表する。


 キリンと統合準備中のサントリー、ぬかりなく着々と独自の戦略を進めています。今回はブランド力のあるニチレイの「アセロラ」飲料事業の買収。このブランドのメインサポーターは恐らくアラサー・アラフォー世代の女性。比較的いいものには消費を惜しまない層ですよね。ここをサントリーのサポーターとして取り込んでいくことで、将来的に健康食品「セサミン」や「青汁」などの販路拡大へとつなげていくという図式を描いているのでしょうか。

 さて、こういう買収ニュースが出た時、サントリーの方ばかりに目がいきがちですが、私の眼はごまかせません(笑)。今回気になるのは私的にニチレイの方です。つまり、キャッシュが入る企業の方ということ。おまけに、ニチレイはアセロラの原料供給事業は継続するのです。つまり、効率のよい部分を残し、不得手な小売り事業を戦略にたけたサントリーに委託するようなものです。これで「アセロラ」の売り上げが何倍にでもなれば、原料を供給するニチレイにとってもウハウハです。さらに、売却資金でさらに効率のよい買収を行うことも可能になるのです。

 餃子事件で弱った冷凍食品業界、新興国でこれから絶対必要になる冷凍・冷蔵物流インフラ・・・。このあたりが地殻変動のターゲットゾーンとして浮かび上がってきます。いよいよ目が離せぬ食品業界ですよね。