☆伊フィアット、クライスラーとGM欧州部門統合めざす (5・5日経)


 伊フィアットは同社の自動車部門に、米クライスラーと独オペルなど米ゼネラル・モーターズ(GM)の欧州部門を統合する構想を表明した。クライスラーとはさきごろ資本提携に合意したばかり。今後米政府やGMと本格的な交渉に入る。実現すれば年間販売台数で約620万台(2008年実績ベース)となり、世界3位の独フォルクスワーゲン(VW)とほぼ並ぶ有力グループとなる。

 フィアットのセルジオ・マルキオーネ最高経営責任者(CEO)は4日にベルリンで、ドイツのグッテンベルク経済技術相と会談し、同構想を伝えた。独政府はオペルへの金融支援を検討している。

 GM欧州部門はオペルのほか英ボクソールや2月に経営破綻したスウェーデンのサーブを抱える。フィアットの構想では同社の自動車部門を分離し、クライスラー、GM欧州と統合。規模の拡大で生き残りを図る。統合新会社の売上高は年800億ユーロ(約10兆4000億円)、販売台数は世界3位のVW(627万台)と同じ水準になる。



 それにしてもダイムラーはうまいこと逃げましたね(笑)。クライスラーはなんとか生き残りをはかろうと、日本企業にも救済を申し入れたようですが、結局は破綻処理により身ぎれいになりフィアットと提携という形におさまりました。・・・といってもフィアットも台所事情はアップアップだったはず。身ぎれいになったクライスラーと組むことは、実はフィアットの生き残り策でもあったはずです。

 今回クライスラーを引き取ったという形でまずは米国政府に恩を売れた。さらにGM子会社オペルの統合という名目でドイツ政府にも知らん顔はさせない・・・。なんせ、うまく逃げたダイムラーのいる国ですからね。つまり、イタリア、ドイツ、米国という政府の息がかかった連合体として、世論に信頼を植え付け、自らの存続をはかるという作戦ですよね。

 折しもフォルクスワーゲンとポルシェの統合話が現実味を帯びるなど、欧州、米国ともども再編の大波は避けようがありません。今後、この欧米の再編に日本をはじめとするアジア勢がどう関わっていくかがみものです。