☆イオンの最終赤字27億円、Jフロントは純利益69%減 09年2月期   (4・14日経)

 イオンが14日発表した2009年2月期連結決算は、最終損益が27億円の赤字(前の期は439億円の黒字)だった。最終赤字は7期ぶり。衣料品や生活用品の販売が苦戦したほか、米衣料販売子会社の保有資産の減損処理などで多額の特別損失を計上したことが響いた。

 J・フロントリテイリングの09年2月期連結決算は、純利益が前の期(実質ベース)に比べ69%減の71億円だった。大丸や松坂屋などの百貨店の売り上げが減少。株安による逆資産効果や景気悪化が響き、衣料品や宝飾品が振るわなかった。投資有価証券評価損や不採算店舗の閉鎖に伴う事業整理損などの特別損失も膨らんだ。


☆イオン、コンビニ型スーパー500店出店  (4・14日経)


 イオンは売り場面積がコンビニエンスストア規模の超小型スーパーを本格的に出店する。価格と商品構成はスーパーに近い店舗で、大手小売りがチェーン化するのは初めて。まず首都圏を対象に2012年2月期までの3年間で500店にする。消費不振などを背景に投資のかさむ郊外の大型ショッピングセンター(SC)中心の国内小売事業を見直し、低コストで大量出店が可能な超小型スーパーに軸足を移す。

 超小型スーパーの店名は「まいばすけっと」。今後3年間の出店地域は東京23区と横浜市、川崎市など人口増が続く首都圏に限定し、年間売上高は中堅食品スーパー並みの1000億円規模を目指す。投資額は約150億円で、コンビニの退店跡や商店街の空き店舗など既存の物件を積極的に活用し初期投資や家賃を抑え、早期の黒字化を目指す。


 今のイオンを一言で例えるなら氷河期のマンモスといえるでしょう。ダイエーをはじめ、地方のホームセンター、ドラッグストアなどを次々と傘下に収め、また、郊外ショッピングモール事業など、借入に依存するレバレッジ経営で猪突猛進してきましたが、急激な経営環境の悪化に大きくなりすぎた図体の小回りが利く段階では最早なく、ついには7期ぶりの最終赤字となってしまいました。

 しかし、改革の芽は徐々に育ってきているようです。率直にこれまでの経営体制を反省し、メスを入れ、不振の衣料も含め、徹底的な価格戦略の見直しを行い、消費者のニーズに答えようとしています。

 そして、効率経営に転換したイオンを象徴するニュースが今日取り上げたコンビニ型スーパー500店出店の一報です。最早ミニストップ対セブンイレブンという図式を諦め、自らコンビニの牙城に殴り込みをかけたわけです。

 これはコンビニにとっては脅威です。ただでさえタスポ効果がはげ落ち、成長の鈍化が著しいコンビニ・・・。定価販売が普通だったコンビニが薄利多売戦略へとシフトする中、もはやコンビニとスーパーの垣根が崩壊しつつあります。ついでに百貨店も・・・。

 どこが勝ち残り、どこが存在価値を失うのか・・・。イオンの決意が業界再編をさらに進める展開が予想されます。