☆「ドルは今後も基軸通貨」 米財務長官 (3・26日経)


 ガイトナー米財務長官は25日、米ドルを基軸通貨とする国際通貨体制の見直し論が浮上していることについて「ドルは引き続き世界において最も有力な準備通貨であり、今後も長期間そうあり続けると思う」と述べ、ドルに代わる基軸通貨の創設に反対する考えを改めて表明した。ニューヨークでの講演後、質問に答えた。
 ドルへの信認を巡っては、中国人民銀行(中央銀行)の周小川総裁が「基軸通貨を発行する国だけで世界に流動性を提供すると同時に、通貨価値を安定させることはできない」との論文を発表。基軸通貨としてのドルの限界論が主に新興国で浮上している。
 ガイトナー長官は、周総裁が新たな基軸通貨として活用を提案した国際通貨基金(IMF)のSDR(特別引き出し権)については「排除しない」と表明。ただ基軸通貨としてのドルの地位は変わらないと述べた。


基軸通貨としてのドルに異論をとなえたのはこれまでも反米国家を中心に多々ありました。イラクのフセイン元大統領にはじまり、最近ではロシアのプーチン首相、フランスのサルコジ大統領の発言が注目されました。

 しかし、今回の中国が試みた新たな基軸通貨の提案にはさすがの米当局も強い脅威を感じていると思われます。なんといってもいちばんドル資産を抱えているのが他ならぬ中国だからです。米国は基軸通貨のドル不足のおかげでかろうじて世界恐慌の中でも首がつながっている状況・・・。そこに中国が自らが抱えたドル資産の暴落もいとわず、新しい基軸通貨の提案を始めた訳ですからね。

 中国の外需をこれまで支えてきた上得意様、米国のお財布の中が空っぽになった途端にこの態度・・・。まさに、金の切れ目はなんとやらですかね(笑)。

 かわいそうに、ガイトナーさんはAIG問題に加え、今度は基軸通貨防衛へと奔走することになりそうです。

 日本のように軍事的に米国に守ってもらう必要のない中国だけに、今後、米国との力関係が徐々に変わっていくことは必至です。しかし中国にも数々の地雷が眠っています。戦略家の米国がこの先中国との関係をどう構築していくか・・・。暫くは目が離せない状況が続きそうです。