☆中国商務省、コカ・コーラによる買収認めず 独禁法で初 (3・18日経)
中国商務省は18日、米飲料大手コカ・コーラによる中国最大手の果汁メーカー、中国匯源(フイユエン)果汁集団(北京市)の買収を認めないと発表した。昨年8月に施行された中国の独占禁止法で初めての不認可となった。中国では「外資から国内企業を守るべきだ」との声が高まっており、外資の買収戦略にも影響を与えそうだ。
商務省は不認可の理由について、「コカ・コーラが炭酸飲料市場での高いシェアを利用して果汁飲料の抱き合わせ販売などを実施することが可能になる」と指摘。「果汁飲料市場の競争を制限し、消費者の購入価格が高くなり、ほかのメーカーを圧迫する恐れが生じる」としている。
英調査会社のユーロモニターによると、コカ・コーラの中国での炭酸飲料の市場シェア(販売量ベース)は1位の52.5%。果汁飲料市場ではコカ・コーラが1位の11.8%、匯源が2位の8.5%占めており、商務部は「競争に悪影響が出る」と判断した。
本日のニュースを見て真っ先に思い浮かんだのが中国海洋石油が2005年に米国のユノカルを買収しようとして米議会に阻止された一件。もはや一企業の買収の問題ではなく国対国の張り合いといった域に来ていますね。
米国の消費パワーが衰え中国の輸出パワーが潰えたように、米国と中国は最早切り離せない関係にあります。輸出代金として中国に積み上がった巨額のドル建て資産が人質のような形になり、そう簡単に関係を解消することは不可能です。しかし、中国は水面下でじわりじわりと米国離れを進めようとしています。まずは国益ありきなのです。
また米国は米国で「バイアメリカン」政策などナショナリズムの復活の兆しが見え、今回のコカコーラの買収頓挫は米国の怒りを買うことは間違いありません。
深まりつつある中国と米国の溝・・・。世界経済を巡る各国間のひずみが際立ちはじめました。