☆トヨタ、200万円切る新型ハイブリッド車 2011年メド (3・13日経)
トヨタ自動車は200万円を切る新型ハイブリッド車を開発し、2011年にも日本で発売する。他車種との部品共通化などでコストを抑え、現行「プリウス」(最低価格233万1000円)より2―3割安く、ホンダが2月に発売した「インサイト」(同189万円)を下回る価格を目指す。ハイブリッド車で先行するトヨタは世界需要低迷で業績は厳しいが、成長が見込める同分野への積極投資を続け、世界首位の座を堅持する考えだ。
トヨタとホンダがそろって200万円を切る車種を投入すればハイブリッド車の価格帯は一般のガソリン車並みに近づき、燃料費の低減効果も含めれば同等の価格競争力を持つことになる。日本の2社が競うことで低価格化が加速し、ハイブリッド車は本格普及期を迎えそうだ。
☆中国の自動車国有大手、独自開発車を積極投入 海外勢と激戦 (3・13日経)
中国の自動車メーカー、東風汽車集団(湖北省)など国有大手は相次ぎ独自開発した自主ブランド乗用車を発売する。技術開発力の向上を背景に、電気自動車など省エネルギー車生産に乗り出す動きも始まった。13日に閉幕する全国人民代表大会(全人代、国会に相当)では国内自動車産業の振興策について協議、政府は地場メーカー支援の姿勢を鮮明にしている。世界で数少ない成長市場を巡り、日米欧メーカーとの顧客争奪戦が一段と激化しそうだ。
中国の国有自動車大手の生産・販売は海外自動車メーカーとの合弁会社を通じた外資ブランド車が中心。一部で自主ブランドもあるが、合弁相手の車をベースに手直しした程度にとどまる。
それにしても、トヨタのホンダに対する対抗意識は相当なものですね。トヨタの新型ハイブリッドも200万円を切るようで、そうなれば200万円前後の予算の人が新車を買う場合、同程度の値段で買えるハイブリッドを選ぶ方向に向かうのは必至。利益率の高いドル箱であるこの価格帯の既存セダンを犠牲にする戦略といっても過言ではないのですが、それだけこのハイブリッドの早期の普及、そしてホンダつぶしにトヨタが社運をかけて挑む戦略に出たことが鮮明になってきました。
というのも、ハイブリッドというのは作るのに相当な技術が必要で、今のところその技術ではトヨタとホンダが頭ひとつ抜けているそうなのです。つまり世界で勝てる技術ということです。
今、中国が国をあげて、自前の電気自動車の開発に必死ですが、電気自動車というジャンルが主流になってくれば、どこも結局ドングリの背比べ。どれだけすごい電池を内蔵するかで決まってしまう面もあるので、そうなれば、アメリカのシリコンバレーのベンチャー企業が一気に頭角を現わすこともありうるのです。そうなれば、トヨタとホンダの強みは一気に色褪せてしまうわけです。
つまり、ハイブリッドは自動車技術がガソリンから電気に変わる過渡期である今しか、たんまりと儲けさせてもらえないのです。しかし、運の悪いことにそんな期間限定ハイブリッドバブルに現在の世界恐慌が重なってしまったのです。この不況期では、いかに質のよいハイブリッドを作るかよりも、いかに安くハイブリッドを提供できるかで勝負がつくのです。そして、このハイブリッド戦争を勝ち抜くことで企業のキャッシュフローは飛躍的に改善し、結果、次世代の電気自動車の開発費に回すことができるというわけなのです。
このハイブリッド技術、全世界の自動車会社が次世代電気自動車を完成させるまでという非常に賞味期限の短い技術でありながら、世界恐慌をはねのける新しいバブルを呼ぶ可能性もはらんでいるのです。