☆ライバル同士を危機が背押す BMW・ダイムラー、提携拡大検討 (3・9日経)
欧州自動車業界で新たな再編の動きが浮上してきた。ドイツの二大自動車メーカー、ダイムラーとBMWが提携を拡大し部品の共同購入に乗り出す検討をしていることが分かった。世界同時不況が業績を直撃。高級車市場では独フォルクスワーゲン(VW)グループのアウディが両社を激しく追い上げる。長年のライバル同士も競争力回復へ手を組まざるを得ない状況だ。ただ同じく検討中とされる相互出資が実現するかは微妙だ。
ダイムラーとBMWはこれまで高級車向けハイブリッドシステムの開発で提携してきた。独週刊誌シュピーゲルによると、両社は提携関係を部品の共同調達まで広げる意向という。両社の年間の調達額を合算すると500億ユーロ(約6兆円)。共同調達で中期的には年数千億円のコスト削減を狙っているもようだ。
☆自動車買い替え補助、欧州で広がる 新車販売に後押し効果 (3・9日経)
古い自動車を廃棄して新車に買い替える際に、政府が一定額を支援する制度が欧州で広がっている。フランス、ドイツなどに加え、4月にオーストリアが開始する見込みで、少なくとも7カ国が導入する。不振が続く新車販売のてこ入れ策として効果を上げ始めている。英米でも業界が要求している。
ドイツは1月末、9年以上使用した自動車を廃棄処分にし新車を購入した場合、政府が2500ユーロ(約30万円)を支払う制度を導入した。直後から申請が殺到し、2月の新車販売は前年同月比22%増と7カ月ぶりに増加に転じた。
オーストリアは今月11日の議会承認を経て、正式に導入が決まる見込み。昨年12月に初めて導入したフランスの場合、新たに購入する新車は走行1キロメートル当たりの二酸化炭素(CO2)排出量が160グラム未満であることを条件とし、環境対策も兼ねている。
欧州の金融危機は実は米国よりも深刻・・・。これは欧州が産油国マネーの受け皿となってきたことも関係していますが、特に欧州の富裕層の打撃はひどいと思われます。ゆえに、これまで富裕層をターゲットに絞ってきたBMW・ダイムラーにとって、今は背に腹は代えられぬ状態、プライドなんかかなぐり捨て、互いに歩み寄ったというのが正直なとこじゃないでしょうか。 要するに、もう時間がないということなのです。自動車買い替え補助の制度が広がる中、いかに安く、魅力ある商品を顧客に提案できるかが今後の企業生命を決めます。
両者にとって今、目の上のタンコブになる存在なのが新興国で圧倒的な知名度を誇り、好調を保っているフォルクスワーゲン。さらに環境車という視点からみればホンダのインサイトなど、日本メーカーも脅威です。100年に1度の金融危機の最中、生き残りをはかるには、やはりライバル同士でもタッグを組み、コストパフォーマンスにすぐれた環境車をいち早く市場に投入することが命題なのです。