☆イオン、大型SC7施設凍結・延期 拡大路線転換 (2・20日経)
イオンは主力の大型ショッピングセンター(SC)事業で7施設の出店を撤回・延期する。2009年春にも千葉県野田市に開業予定だった計画を凍結し、愛知、奈良県などの5施設は年内の開業を延ばす。茨城県笠間市では白紙に戻した。約100施設を運営する最大手だが、業績悪化で大型店主体の拡大路線を見直す。百貨店やスーパーに代わって小売業をけん引してきたSCにも消費不振が波及してきたのを受け、安売りなど小型店の出店を軸にした事業モデルへ転換する。
SCはスーパーなどを核に専門店や映画館を複合している。イオンは07年11月、野田市に売り場面積約6万7000平方メートルの施設を建設する計画を公表していたが、テナントが集まらず「イオンから計画を当面ストップするとの説明を受けている」
☆大手スーパー、農家と直接取引拡大 野菜や果物「顔」見え安心(2・7日経)
大手スーパーが卸売市場を通さずに仕入れる青果物の取り扱いを拡大する。イトーヨーカ堂は栽培方法などを指定して直接取引する契約農家の数を1年以内に3000から4000に広げ、売上高も2割以上拡大。イオンも同様の青果の売上高を2年以内に約3割増やす。食の安全志向の高まりを受けて、生産者や栽培方法が見えやすい青果を求める消費者が増えている。各社は鮮度や安全面の付加価値が高い産地直送品を増やし、顧客の囲い込みを進める。
ヨーカ堂は「顔が見える」ブランドで契約農家から直接仕入れた青果を販売。青果物の管理方法や土壌を調査して農家を選定、農薬を少なくした農法で栽培する。
私の家の近くのショッピングセンターでも、ここのところいやにテナントの撤退が目立ち始めました。ガソリン代の節約で巣ごもり状態に入った消費者がネットショッピングにはまってしまった今、郊外のマンモスショッピングモールに客を呼び戻すことはもはや至難の業。ついに拡大路線を修正する事態に陥ってしまいましたね。
イオンといえば、だいぶ昔から「木を植えています」などというキャッチコピーで環境対策に熱心でした。今でこそヨーカ堂などが力を入れていますが、野菜の地産地消にもいちはやく取り組んでいたように思います。もともとは社会貢献型のとっても評価できる社風を持っていたのです。
それが、クレジット事業、ショッピングモール事業で荒稼ぎが可能になった頃から、業態を広げ、次々と地方のホームセンターなどを買収し、マンモス化していったように思います。極めつけがダイエーの買収ですよね。そして今回、歯グルマの逆回転に陥ってしまったわけです。
今こそ、イオンは原点に戻るべきだと私は考えます。巣ごもりに入った消費者といえども、毎日食べる野菜や果物は、新鮮な地のものを食べたいというニーズは衰えていないはず。JAなどとタッグを組み、攻勢をかけるセブンなどに対抗し、イオンもこういった地に足のついたプロジェクトの構築から復活の道を模索するべきだと思うのです。
既存のショッピングモールにしても、金太郎アメのように陳腐化したテナントではなく、例えばそのモールだけにしかないスイーツの店を誘致することで行列は難なく取り戻せます。そして何より話題になります。つまりなにごとも戦略だと思うのです。図体だけがでかくなりどこに傷がついたのか、つまり周りで何が起こっているのか、分からなくなったマンモスには絶滅という運命しか待っていません。つまり、シェイプアップが必要なのです。地域の人に愛される、自慢できる企業に復活してほしいと願っています。