☆ロシア「オイル基金」急減 外国株投資は当面見送り (2・11日経)

 ロシア政府が石油輸出代金の一部を積み立てた総額約2200億ドル(約20兆円)の「安定化基金」が急ピッチで減少する見通しとなった。政府が財政赤字の穴埋めや銀行の流動性不足対策などに利用することを決めたため。もともと予定していた外国株式投資は当面見送る方針で、危機対策を最優先する姿勢が鮮明となった。

 安定化基金は長期的な安定運用を前提としている「準備基金」と、リスク商品への投資が可能でいわゆる政府系ファンドの「国民福祉基金」の二本立て。財務省によると、残高は2月1日現在でそれぞれ1373億ドル、845億ドルで、計2218億ドルとなっている。


 ほんの1年前と今現在・・・。これだけ世界経済が急転直下、奈落の底に落ち、大激変するとは・・・。原油、世界の不動産、中国株、複数のバブルが立て続けにはじけ、大変な事態に陥っています。

 三角合併が解禁された日本では、ほんの1年ほど前、すぐれた技術を求め、中国、中東、そしてロシアの政府系ファンドが水面下で日本の優良企業の品定めをしているところでした。日本にM&Aの嵐が吹こうとしたその矢先に今回の未曾有の金融危機が本格化したわけです。三角合併第一号のシティは日興を傘下に収めたものの、自身が解体の危機に瀕し、せっかく手に入れた日興を売りに出すところまで追い詰められてしまいました。

 大名行列で日本に視察に来たアブダビの政府系ファンド、そして日本の優良技術を持つ企業に狙いを定めたロシア・中国の政府系ファンド及び個別企業、今は軒並み余力を失い、これだけ日本株が大バーゲンセール状態にある中、手も足も出ない状態になってしまったようです。

 しかし、喜んでばかりはいられません。全世界がリンクしているから仕方がないこととはいえ、日本企業は自滅してしまった状態にあります。今回の世界金融危機だけが原因ではなく、その前に改正建築基準法など、様々な改悪が地雷になって埋められてしまったことを忘れてはいけません。世界恐慌がその地雷を呼び覚まし、不動産会社がバタバタ倒産し、そこに融資した地場銀行の不良債権は雪だるま式に膨らみ、やむをえず貸し渋り、貸しはがしに走ってしまうという何重にもからみあった魔のスパイラルが出来上がってしまい、だからこそ、他の国よりも株式市場に関していえば実に深刻な状況に陥ってしまったのです。

 今、オバマさんが必死で米国経済を浮揚させようと頑張っていますが、この日本こそが、本当はいちかばちかの状態にあるのだということを認識し、官民一体となって知恵を出し合わなければ未来は見えてこないと思うのです。