☆サウジの09年度予算、5年ぶり赤字 原油価格低迷で       (12・23日経)


 サウジアラビア財務省は22日、原油価格の低迷により650億リヤル(173億ドル)の財政赤字となる2009年度(09年1―12月)予算を発表した。サウジ予算が編成段階で赤字となるのは04年度以来、5年ぶり。歳出は教育や公共事業などに重点配分し、今年度比15%の伸びを確保した。一方で原油収入に9割を依存する歳入は同9%減となり、原油価格の前提も引き下げたとみられる。

 歳入は4100億リヤル(1093億ドル)。08年度は編成段階で4500億リヤルだったが、原油価格の下落と石油輸出国機構(OPEC)による減産政策の影響で減少する。08年度予算の原油価格の前提は1バレル45―50ドルだったが、ロイター通信によるとサウジのエコノミストは09年度は同37ドル(サウジ産原油)に引き下げたとみている。


☆リオ・ティント、サウジのアルミ合弁事業から撤退 (12・20日経)


 英豪資源大手リオ・ティントはサウジアラビア国営鉱物資源会社(通称マーデン)と進めていたサウジでのアルミニウム精錬事業から撤退する。金融危機と資源価格の急落により総額100億ドル(8900億円)の事業資金調達が難しくなった。プロジェクトは大幅見直しが不可避となり、湾岸産油国でも金融危機による大型事業への影響が本格化してきた。

 マーデンがウェブ上で「リオ・ティントは世界的な金融危機によりアルミ生産事業に参加できなくなった」との声明を発表した。

 サウジ北部で産出するボーキサイトを東岸まで鉱山鉄道で運び、マーデンとリオ・ティントによる合弁会社が精錬する計画で、2012年の稼働を目指していた。鉱石の採掘から地金生産まで同一国内で実施する世界最大級の事業で、産業多角化を急ぐサウジの中核プロジェクトに位置付けられていた。


☆NY原油下落、2月物は39.91ドル (12・23日経)


 22日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は下落。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)でこの日から期近となった2月物は前週末比2.45ドル安の1バレル39.91ドルで終えた。景気悪化で需給が緩むとの見方から売りが優勢だった。

 世界的な景気悪化観測が根強く、原油需要が減るとの見方が相場の重しとなった。日銀が12月の金融経済月報で景気の総括判断を「悪化している」に下方修正したことも需要が減るとの見方につながったとの声があった。


 なんだか、このサウジのニュース、トヨタを彷彿とさせますね。巨額の黒字からまさかの赤字・・・。急転直下の激変の連続にことごとく大国、大企業が振り回されてしまう世界経済の荒波のすざまじさを感じます。

 さらに、サウジが進めていた巨大プロジェクトの数々。サウジのみならず、合弁相手までもが弱ってしまった今、足並みがそろわず、凍結、中止の事例が今後もどんどん出てくるでしょう。リオ・ティントの撤退がいい例です。石油のみならず、すべての資源メジャーに世界恐慌の荒波が容赦なく襲っている現状・・・。有望プロジェクトも多いだけにこの時期のとん挫は非常に残念な気がします。

 さて、原油はどこまで下がるのでしょうか。サウジの09年度の前提は37ドルとの見積もり。先物相場2月物は39ドル台まで下がってしまいました。前提価格に接近です。控え目に見積もったこの前提価格をさらに下回る暴落が起こった場合、ますます、石油大国サウジから逃げていくマネーは巨大なものとなるでしょう。