☆トヨタ、初の営業赤字の公算 円高・販売不振で (12・19日経)


 トヨタ自動車の2009年3月期の連結業績(米国会計基準)は、本業のもうけである営業損益が初の赤字に転落する見通しとなった。世界的な景気後退で自動車販売の低迷に歯止めがかからないうえ、急速な円高が業績を直撃する。トヨタは11月上旬に業績下方修正に踏み切ったばかりで、わずか1カ月余りで見直しを迫られる。

 トヨタは終戦直後の混乱で経営難に陥った1950年3月期に税引き前損益が7652万円の赤字となったことがあるが、営業段階での赤字計上は公表を始めた41年3月期以来、例がない。 


☆NY原油急落、一時4年半ぶり35ドル台 終値36.22ドル       (12・19日経

18日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は急落。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の1月物は大幅に5営業日続落し、前日比3.84ドル安の1バレル36.22ドルで終えた。世界的な景気減速を背景にエネルギー需要が減退するとの懸念が強まり、売りが膨らんだ。

 原油1月物は一時35.98ドルと、2004年6月30日以来約4年半ぶりの安値を付けた。石油輸出国機構(OPEC)は前日、日量220万バレルの減産を決定した。ただ、世界経済の急速な冷え込みに伴う需要減退観測は根強く、引き続き相場の重しになったという。


 トヨタが営業赤字?? 1年程前、トヨタがまだブイブイ言わせていた頃にこんな話が出たとしたら、いったい誰が真に受けたでしょうか。

 ですが、これが現実なのです。原油が急落し、ガソリン代の先安観が出ても、そう簡単に人は疑心暗鬼から抜け出すことはできません。いつ何どき、世界情勢が急変し、また暴騰しないと誰が言いきれるでしょうか・・・。

 とにかく、今の世界情勢は先が全く読めないということにつきます。ですから、トヨタという最強企業でも転ぶと巨体なだけに骨折は確実・・・、ということで、立ちすくんで動けない状態にあると思います。一種の金縛り現象ですね。さらに、原油急落を受け、産油国の経済も暗転していますが、ロシア・中東・ブラジル・・・。と、この産油国が実はトヨタなど日本の自動車会社がニューマーケットとして期待をかけていた、比較的利幅のある大型車が売れる市場だったわけです。さらに、原油が急落したことで代替エネルギー開発の機運がしぼんでいることも、自動車各社が次にどこへ進めばいいか混乱する大きな要因となっています。

 とにかく言えることは、ガソリン車の分野で確立した日本の自動車各社の圧倒的優位性は一気にしぼみ、世界の自動車会社が横一線に並んでしまうことも少し先には十分考えられるということです。つまり、電気自動車などが主流になれば、技術的には電気メーカーの方が優位になり、さらに国を挙げて次世代産業の芽を伸ばそうとしている米国の思惑もあり、どこが優位になるか全く分からない状況になりつつあるのです。

 私が期待をしていたホンダも思わぬ失速で、今や全滅の日本自動車業界・・・。ここは、オールジャパン体制で米国に負けない次世代自動車作りに邁進すべき時なのではないでしょうか。