☆液晶TV、初の前年割れ 世界売上高、09年16%減に       (12・19日経)


 米調査会社のディスプレイサーチは2009年の液晶テレビの世界売上高が08年見込み比16%減の640億ドル(約5兆6000億円)になるとの予測を公表した。液晶テレビの金額ベースの市場規模がマイナスになるのは初めて。比較的堅調だったデジタル家電の販売にも世界的な景気悪化が波及する。メーカーはさらなるコスト削減など対策を迫られそうだ。

 販売台数は17%増の1億1990万台になる見通し。中国など新興国市場はブラウン管からの代替需要があり5割近い伸びを見込む一方、日本や北米など先進国は伸び率が2%まで鈍化すると予想した。さらに一層の価格下落や単価の高い大型テレビの販売が伸び悩むことにより、売上高は液晶テレビが普及し始めた2000年以降初めて減少に転じる。


☆韓国製造業、減産相次ぐ ポスコは操業開始以来始めて    (12・19日経)


 韓国製造業の減産が相次いでいる。鉄鋼最大手のポスコは18日、1973年に操業を開始して以来、初めて粗鋼の減産に着手したと発表。液晶パネル世界2位のLGディスプレーも24日から12日間、主力工場での生産を中止する。世界景気の減速で需要が急減しており、幅広い業種に減産が広がりそうだ。

 ポスコの減産規模は12月が20万トン、来年1月が37万トン。当初計画比でそれぞれ7.3%、13.5%の減少となる。大口需要家の自動車、電機メーカーの稼働率が低迷し、年末年始の工場の操業を中止する動きが広がっているため、ポスコも減産で在庫を調整する。自動車用鋼板など冷延製品が主な対象になる見通しだ。

 LGディスプレーはソウル郊外の坡州市にある工場の生産を来年1月4日まで中止する。対象はテレビ用の大型パネルを効率的に生産できる「第7世代」ライン。計画比20%の減産となる。慶尚北道にある亀尾工場の生産中止も検討する。


それにしても初めてのことばかり、異常なことばかりの昨今。世界中で不景気風が吹きまくり、不要不急のものに手を出さなくなってしまったことが、今回の液晶TVの売上高の失速に象徴されます。大型投資がすっかり裏目に出てしまったシャープなどももちろん大変ですが、お尻に火がついているのはやはり韓国だと思います。

 日本と韓国の製造業の圧倒的違いはやはり、日本が高品質にこだわるのに対し、韓国はある程度の品質のものを世界中で売って売って売りまくる薄利多売型であるということ。しかし、このビジネスモデルが生かせる新興国のマーケットが花開くのはずいぶん先になりそうで、それまで韓国の経済が持つかどうかの方が心配になってきました。

 韓国の2本柱、金融業、製造業のどちらもに暗雲が漂っているのが気がかりです。中国と日本に助けを請い、なんとか10年前のデフォルトは阻止するでしょうけどね・・・。