☆ソニー、米TV生産から撤退 ピッツバーグ工場閉鎖 (12/11日経)
ソニーは10日、米ペンシルベニア州ピッツバーグにある液晶テレビ工場を閉鎖すると発表した。2009年2月末までに生産を停止して物流拠点に転換、10年3月末までに拠点自体を閉鎖する。従業員560人は解雇する方向で詰める。9日にエレクトロニクス事業の収益改善に向け、世界で5―6カ所の工場を閉鎖すると発表しており、その一環。ソニーはブラウン管時代から続けてきた米国でのテレビ生産から撤退する。
ソニーは4日に磁気テープを生産している仏ダックス工場(ランド県)を09年3月末をメドに閉鎖すると表明。9日に包括的なリストラ策を発表した際、「海外2工場での生産を08年度内に終了する」としていたが、残る1工場がどこかは公表していなかった。
ピッツバーグ工場は1990年にリアプロジェクション(背面投射型)テレビの生産拠点として設立。その後、ブラウン管テレビを素材から一貫生産する主力工場となったが、ブラウン管テレビなどの市場縮小に伴って液晶テレビの組み立て拠点に転換。北米市場向けに46型、52型の液晶テレビ「ブラビア」を組み立てていた。
☆シャープ、液晶パネルのライン閉鎖 三重・天理の2工場で (12/11日経)
シャープは携帯電話やパソコン用の液晶パネルを生産する三重工場(三重県多気町)と天理工場(奈良県天理市)の旧世代の生産ラインを閉鎖する。パソコン用は液晶テレビ用パネルの需要が減退している亀山工場(三重県亀山市)に移管し、稼働率を引き上げる。ラインの閉鎖に伴い、契約社員など非正規雇用の従業員約300人を削減する見通し。シャープが稼働中の液晶パネルの生産ラインを閉めるのは初めて。
両工場とも1ラインずつを閉鎖する。1990年代前半に稼働した古いラインで、精細度が低い液晶パネルを生産している。これまで老朽化して使えなくなったラインを廃棄したことはあるが、稼働中のラインは閉鎖したことはなかった。
本日、怒涛のスリム化に走るソニーとシャープのニュースが出ましたが、この2社はきらりとした技術を持っていながら、米国の液晶TV市場では意外や意外、日本では比較的高値を保っているブラビアやアクオスというブランドでさえ、安値販売の消耗戦に巻き込まれ、このところ相当疲弊していたのです。
ソニーの場合、昨日の大量リストラのインパクトが強すぎてさほど大きなニュースに感じないかもしれませんが、長年続けてきた米国でのTV生産からの撤退は、やはり将来を左右する大決断といえるでしょう。
液晶のシャープさえ、大きな工場に大規模投資した後のこの大嵐に、立ちすくむしかない状態・・・。容赦ないスリム化で旧ラインの閉鎖に追い込まれました。
さて、この2社は、そういえば、液晶パネル分野でタッグを組んだ仲でしたね。シャープの新工場にソニーも出資し、パネルを調達するという関係でした。両者が非常事態モードに入った今、これからの2社の関係はどうなっていくのでしょうか。この先の動向に大注目です。