☆三井物産、カーシェアリング事業参入 (12・5日経)


 三井物産は1台の自動車を時間貸しで複数の人が共同利用する「カーシェアリング」事業に参入する。来年1月に東京都内でサービスを始め、順次、全国の大都市圏でも展開する。駐車場代や維持費などの負担を嫌い、都市部ではマイカー離れが加速している。車を所有せず、必要なときだけ利用するニーズが増えると判断。5年後に500―700カ所の貸し出し拠点に1000台を配置し、2万人の会員獲得を目指す。

 不特定の人が利用するレンタカーや長期契約が前提のカーリースとは違い、カーシェアリングは事前登録した会員が貸し出し拠点に置かれた車を短時間利用する。三井物産は全額出資で設立した子会社カーシェアリング・ジャパン(東京・渋谷)を通じ事業展開する。初年度は渋谷区、千代田区などに50―70拠点を確保、低燃費の小型車100台を配置する。

☆クボタ、インドに農機販売会社 住友商事と共同で (12・5日経)

 クボタと住友商事は4日、インドでトラクターや田植え機などクボタ製農機の販売会社を共同で設立すると発表した。経済成長で農民の購買力が高まるとみており、2013年に約200億円の販売を目指す。自社ブランドで農機を本格的に販売するのは日本勢では初めてという。

 新会社「クボタ農業機械インド」は、南部のチェンナイ市郊外に近く設立する。資本金は約4億円でクボタが60%、住商が40%出資する。まず南部で水田向けのトラクターやコンバイン、田植え機の販売を始め、将来は全国に広げるとしている。

 インドでは、日本とほぼ同じ大きさのトラクターが主流のため、日本で生産した農機を販売する。価格は地元勢より数十%高くなる見込みだが、性能のよさを売り込む構え。経済成長に伴い、現在はすべて手作業でしている田植えにも、機械化の余地が出てくるとみている。


昨日は流通業の雄、イオンの筆頭株主になった三菱商事を取り上げましたが、流通市場に重点を置きつつある三菱商事だけではなく、今や、早急な儲かる事業へのシフトを迫られているのが他ならぬこの商社なのです。

 やはり、痛いのは商品市場の急落につきます。商社は軒並みここ最近は資源開発プロジェクトに重点を置いてきました。海外の資源の権益をとったり、共同プロジェクトを立ち上げたりと、莫大な資金を投じて、資源ビジネスに邁進していました。しかし、この原油をはじめとした資源の急落で、こうしたプロジェクト、権益が早くも採算割れとなりそうで、計画の組み直しなどを迫られている苦しい状態です。

 ただ、商社の得なところは、儲かると思ったビジネスをみつけたら、すぐにそこでのパイを死守するため出動できること・・・。例えば、石油元売り企業、自動車会社などは、ひとつの業種として基本的に縛られますので、こけた時はすぐにのれん換えはできませんものね。

 そして5日に出てきたニュースでは、三井物産がカーシェアリング事業。住友商事がクボタと組んでインドで農機販売会社を立ち上げるとのこと。確かにどちらも世界の動きから見て実に有望な事業だと思われます。節約志向が高まり必要な時にだけ気軽に車を使えるシステム・・・。これは電気自動車の開発と並行して広まりそうな次世代システムです。さらに、この世界恐慌とは唯一無縁の聖域、インドの農民消費市場。農業に競争力を持たせる農機は農民が家電を購入する以前に必ず欲しがる一品であります。

 さすがにくさっても商社・・・。いいところに目をつけてるなぁと思います。今後も、商社の動きから将来の世界経済のどこにもうけのヒントがあるかを読み取ることができそうですね。