☆ホンダ、F1撤退 業績悪化で運営費重荷 (12・5日経)


 ホンダが自動車レースの最高峰フォーミュラ・ワン(F1)から撤退することが明らかになった。5日午後に発表する。世界的な自動車需要の急減でホンダの業績も急速に悪化している。年間で約500億円かかるとされるチームの運営・維持費が重荷になっていた。自動車各社は軒並み販売不振に苦しんでいるため、ホンダの撤退はトヨタ自動車など他社のF1への取り組みにも影響を与えそうだ。

 ホンダは来シーズンのレースから参加を取りやめる。チームは売却する方針とみられるが買い手がつかなければ解散も余儀なくされそうだ。

 ホンダは1993年にF1から一度撤退後、国際的なブランド価値向上と若手技術者の育成などを目的に2000年に再参戦していた。しかし、このところレースで低位に甘んじており、事業面への効果が疑問視されていた。名門フェラーリから監督を引き抜くなどテコ入れを図ったが目立った効果を上げることなく撤退することになる。 


☆ホンダ・キヤノン人員削減 期間従業員など対象に (12・5日経)

 大手製造業が相次いで人員削減策を打ち出している。ホンダが英国法人の正社員を対象に希望退職者を募るほか、キヤノンでは大分の生産子会社で働く請負会社の従業員数を削減。世界景気の後退を受けて、自動車など製品の需要が急速に減退しているためだ。今後、雇用調整の動きが一段と加速しそうだ。
 ホンダは4日、今月から英国工場で従業員の早期退職を実施する方針を明らかにした。英国工場は2009年2月から2カ月間、操業を停止する計画で同工場は正規従業員の削減に踏み切る。国内でも部品工場中心に来年1月末で期間従業員を490人追加削減する方針。需要不振で各工場の稼働率は低下しており人員削減で工場の採算を改善させたい考えだ。

 これまでF1界をリードしてきたホンダの撤退はちょっと衝撃です。ただ、これだけ人員削減に踏み切る中での金喰い虫F1事業の存続にはやはり限界があったのでしょう。

 F1というのはただの道楽のようなものだと思われがちですが、実は最新鋭のマシーンには次世代のクルマづくりに生かせそうな技術が多々搭載されていて、究極の研究開発の実験の場でもあったのです。

 しかし、これだけ世界でことごとく富裕層がやられ、顧客ターゲットが新興国の中間層頼みとなった今、とても、とても、最新鋭の高級車を開発している場合ではなくなってきました。いかにコストを切り詰め、普通に走れるクルマをたくさん供給できるかという勝負になってしまったのです。

 ただ、この中間層も今や世界的なリストラの嵐でコンスタントな購買力がつくにはもう少し時間がかかりそう・・・。その過渡期のつらい時期にはどうしても余計なアクションを起こさないこと・・・つまり減産が必要になってくるのです。・・・となると、どうしてもリストラということになってしまう・・・。そして、リストラのターゲットとして、いつも期間従業員などの弱者が真っ先に選ばれてしまうのです。この従業員などが寮などから追い出されたり、またはアパートを引き払うという流れが出てくると、地元の不動産市場までまた弱含み、相当な社会不安が起こってしまいます。

 F1は涙を飲んであきらめるとしても、この雇用の弱者切り捨ては、政財界タッグで最優先に解決せねばならない問題だと考えます。