☆米ゴールドマン、9―11月期は初の最終赤字に アナリスト予想 (12・3日経)
米金融大手ゴールドマン・サックスが9―11月期決算で、1999年の上場以来初の最終赤字に転落する見通しが強まってきた。今週に入り、業績予想を下方修正するアナリストが増加。2日時点の予想平均は1株当たり1.06ドルの赤字で、約4億2000万ドル(約395億円)の最終損失になるとみられている。
UBSのアナリストは2日、「株式相場の下落や商業用不動産の値下がりによる損失が83億ドルを超す」との予想を公表。1株当たり5.5ドルの最終損失を見込む。クレディ・スイスも1日、1株当たり2.47ドルの黒字としていた予想を同4ドルの赤字に変更した。
徹底したリスク管理で知られるゴールドマンは、他の大手金融機関が信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)で巨額損失を出す中でも黒字を確保してきた。だが、ファンド向け融資や未公開株投資などの得意分野にも金融危機の影響が広がり、損失を避けられなくなったもようだ。
ゴールドマンまでもが上場以来初の最終赤字に転落・・・。リスク管理を徹底し、サブプライムの初期の段階では空売りをかけ、収益をあげるといった唯一の勝ち組に君臨していた投資銀行の王者。
しかし、サブプライム問題はもはやサブプライム問題の域を脱し、金融恐慌へと変貌。いかにゴールドマンといえどもコントロールできない化け物に進化してしまったのです。実体経済が蝕まれ、カジノ関連がやられる・・・。そうなれば、不動産開発もアウト・・・。という風に、ゴールドマンが力を入れていた分野にまで毒が回り、損失回避は難しくなってしまいました。
ただ、ゴールドマンの有利な点はまだ、目立った買収を行っていないこと。例えば、現在のシティの疲弊は昨年の日興買収に多額の資金を費やしたことも一因であろうし、バンカメの疲弊はワシントン・ミューチュアルやメリルリンチの買収が大きな要因になっています。しかし、ゴールドマンの場合、まだリスキーな買収には手を出していない。むしろバフェットに出資してもらい、資本の厚みを増やしている・・・。そこに注目です。
投資銀行から商業銀行への転換という異常事態を経て、これまでのビジネスモデルを根本からチェンジする必要が出てきたゴールドマン・・・。そろそろ、奇策を出してきそうですね。