☆ニチレイ、野菜集荷・販売 生産法人と組合、まず千葉で (12・2日経)
ニチレイは農業生産法人と組み、野菜など青果物の集荷・加工・販売に乗り出す。共同で事業主体となる有限責任事業組合(LLP)を設立、農家から生鮮品を買い取ったうえで材料やジュースにも加工。自社向けの調達だけでなく、外食やスーパーに供給する。まず千葉県の法人と関東で始め、全国に広げる。食の安全・安心への関心と国産食材への需要増に対応し、調達先を多様化する。
ニチレイは全国の契約農家から一部の青果物を仕入れているが、外部販売まで手がけて農業経営に深くかかわるのは初めて。他の食品メーカーに同様の動きが広がる可能性もある。
☆ニチレイ、冷凍インゲン問題で家庭用冷食30億円減収に 下半期 (11・28日経)
ニチレイは28日、子会社ニチレイフーズが輸入した中国製冷凍インゲンから高濃度の殺虫剤が検出された問題を受け、2008年度下半期の家庭用冷凍食品の売上高が約30億円減るとの見通しを明らかにした。足元では出荷が大きく落ち込む事態にはなっていないが今後、同分野の売上高が約1割減少することを想定した。営業利益では約4億円の減益要因となる。
同日、09年3月期通期業績を売上高が前期比3%増の4773億円、営業利益は2%減の170億円に見直した。それぞれ従来予想を23億円、8億円引き下げた。冷凍インゲン問題のほかに、国内の加工食品で畜肉や食用油などの原材料高が負担になる。好調な畜産事業の伸びで補えない。
またニチレイは同日、タイの養鶏業、GFPT(バンコク)と組み、現地で鳥肉加工の合弁会社を設立すると発表した。新会社は「GFPTニチレイ」(チョンブリ県)で、ニチレイフーズが過半にあたる約12億円を出資する。チョンブリ県内に加工場を建設し、10年夏に操業する予定。
ニチレイは中国からの野菜輸入に関し独自の安全基準を設け、万全の体制で臨んでいましたが、やはり、こういう事故が起こってしまうと、ますます消費者の輸入野菜離れが進み、戦略の見直しが期待されていました。
そして今日、国内の農業生産法人と組み、農業経営に参入するというニュースが出てきました。日本で今問題になっているのは、いかにおいしいものを作る農家といえども、ひとつひとつは小規模なところが多く、どうしても一大ビジネスとして飛躍するには無理があるということです。こういう問題が結局は農林中金のいびつな経営体制につながっているのですけどね・・・。
そこに、物流ノウハウ、大規模な冷蔵・冷凍ノウハウを持つ大企業のニチレイがかかわり、零細農家をシステム化し、農業事業の飛躍に発展するような事業構築をすることは、かなり喜ばしい、今後の農業の未来に光が射すようなニュースだと感じます。ワタミ、セブン&アイ、キューピー、サイゼリア、神戸物産と、農業に参入する企業はすでに存在しますが、今後、政府の政策ともあいまって、ニチレイのような大企業がどんどん国内農業に参入する流れはますます加速するでしょう。