☆米ティファニーの8―10月、純利益56%減 既存店の販売低迷 (11・27日経)
米宝飾大手ティファニーが26日発表した2008年8―10月期決算は、売上高が前年同期比1.4%減の6億1800万ドル(約590億円)。純利益が前年同期比56.9%減の4300万ドルだった。既存店比較の売上高は全世界(為替効果除く)で7%減った。販売低迷を受け、人員削減を実施するほか、新規出店も抑制する計画だ。
既存店比較の売上高は米国で14%減と低迷。売れ行きは月を追うごとに悪化し、8月6%減、9月15%減、10月20%減となっている。11月は10月よりも軟調となる見通し。金融危機を受けて高額品の購入を控える動きが広がっており、11月―09年1月期の米国の既存店売上高は「25―35%の減少」を見込む。
09年1月期通期の収益予想も下方修正。1株利益は2.30―2.50ドルと、従来予想(2.82―2.92ドル)から大幅に引き下げた。
☆欧米高級ブランド、円高武器に価格下げ 巻き返し図る (11・27日経)
対ドル・ユーロで円高が続くなか、欧米高級ブランドが日本国内の商品価格を引き下げる。伊サルヴァトーレ・フェラガモは来週から靴などの新商品の価格を従来品に比べて1割前後引き下げ、米ティファニーも値下げを検討する。高額品消費の低迷で売り上げ不振に悩む高級ブランドが多く、円高などを原資に巻き返しを図る。
フェラガモは来週から投入するバッグ・靴類の価格を見直す。従来品に比べバッグは平均8.8%、婦人靴は同14.6%、紳士靴は同9%安くする。ロゴ入り革製バッグは従来の価格設定では約14万円のところを12万5000円で販売。2008年の日本売上高を6―7%減と見込んでおり「手の届く価格をアピールし、新規顧客を開拓する」(ミケーレ・ノルサ最高経営責任者)。
今回の金融危機の怖いところは富裕層のバランスシートがすっかりめちゃめちゃに荒らされてしまったことにあります。これまで家計とは別枠のバブリーな部分に当てられていた、投資収益、配当、利息・・・。これらが目減りしてしまったことにより、真っ先に影響を受けるのがギャンブル、スナック通いなどの遊興費、さらに今回取り上げた高級ブランドの分野です。水商売があがったりになれば、それこそスナックのママさんや女の子のお財布のひもも固くなりますしね・・・。
欧米高級ブランドが日本でも捨て身の値下げに踏み切るようですが、これは私にしてみれば火に油を注ぐようなものだと考えます。というのも、「高嶺の花」だからこそがんばってこれを買うのを目標にしよう・・・。そして、それが自分のものになった時の優越感、などを高級ブランド購入の動機と考えた時、投げ売りのような様相になってしまったブランドをこういった層は果たして欲しがるでしょうか・・・。
さらに、数年前に起こった不動産ミニバブルの際にこうした高級ブランド店が銀座を中心にたくさんオープンしましたが、こうしたセクターが疲弊した時、いったいどういうことが起こるのでしょうか・・・。
高級ブランドセクターの疲弊が今度は不動産市場にも少なからず影響を及ぼす可能性にも注視すべきだと考えます。