☆農林中金、08年度中に1兆円増資へ 金融危機下で

国内最大規模 (11・26日経)


 農林中央金庫は25日、今年度中に1兆円を上回る規模で資本を増強する方針を固めた。当初は3000億円規模を計画していたが、長引く金融市場の混乱を踏まえ、保有する有価証券の価格下落に伴う自己資本の目減りを補うため、増資額を大幅に増やして財務基盤を強化する。全国の信用農業協同組合連合会(信連)などJAグループ内から資金調達する方向で調整している。

 増資額が1兆円を超えると、今回の金融危機下での資本増強としては国内金融機関で最大規模。具体的な調達方法は今後詰めるが、返済義務のない資本(中核的資本)に算入可能な優先出資証券などの方法で調達する見通し。9月中間期末の自己資本比率は国際業務を手がける金融機関に求められる8%を上回る11%超のもようだ。


☆全信組連、初の中間赤字 リーマン債の売却響く (11・26日経)


 信用組合の上部組織である全国信用協同組合連合会(全信組連)が26日発表した2008年9月中間期業績は最終損益が32億円の赤字だった。前年同期は26億円の黒字。破綻した米リーマン・ブラザーズ債の売却損が響いた。全信組連は自己資本比率の低下を補うため、来年1月末までに300億円程度の資本増強を実施する方針だ。

 全信組連が中間赤字に転落するのは中間期業績の開示を始めた02年度以降で初めて。59億円分保有していたリーマン債を全額売却したことによる損失が主因だ。自己資本比率(単体)は11.82%と3月末から1.43ポイント低下した。

 全信組連は自己資本比率を引き上げるため、09年1月末までをメドに300億円程度の資本増強に踏み切る。傘下の信用組合から劣後ローンで調達する方針だ。増資によって経営の健全性を高めるとともに、年度末に向けた傘下信組への資本支援に備えるのが狙い。全信組連は全国の信組の余剰資金を預かって一括運用する一方、経営不振の信用組合に対して資本注入による支援を実施している。


 今回の金融危機で今までとんと明るみに出ることのなかった各組織の親玉のようなものの実体がようやくあぶり出されつつあるような感触を覚えます。

 農林中金が日本最大の機関投資家という事実、さらに、サブプライム問題が話題にのぼった後ですら証券化商品の買い増しを検討するという危機感の無さ、いざとなれば政府が守ってくれるという甘えが感じられます。

 さらに、信用組合の親玉である全信組連の疲弊も印象に残ります。今や中小の信用組合、信用金庫で虫の息のところは多いと思います。なんといっても融資先の地方中小企業がとんでもない苦境に立たされているのですから・・・。

 マンモスが滅びたのは周りの変化に対応できなかったから・・・。図体のでかさを過信し、「大きすぎてつぶせない」という政府方針にすがる姿勢に喝を入れ、全身全霊で子分を守り抜く組織にそれこそ「チェンジ」する気概を見せていただきたいものです。