☆中国、アリコ出資へ交渉 49%上限にAIGから取得 (11・21日経)
中国の政府系ファンドである中国投資有限責任公司(CIC)が経営難に陥っている米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)傘下の生命保険会社、アリコに出資する方向で交渉を始めたことが20日、明らかになった。最大でアリコ株の49%を取得することを軸に、年内の合意を目指している。アリコは日本を含む50カ国以上で生保事業を展開。金融危機を好機とみた中国が、国際的な保険会社の再編の主役に躍り出た形だ。
関係者によると、AIGは保有するアリコ株について、CICと中国の保険会社の投資連合を相手に、交渉期限を年内に区切って優先的に交渉を進めているという。買収額は明らかにしていないが、アリコの時価総額を勘案すれば、49%の買収額で5000億―1兆円程度に上るとみられる。
今日のニュースといえばやはりこれでしょう。このところずっとなりを潜めていたCICがここにきて、おおものを狙ってきました。AIGと中国は歴史的に関係が深いので今回の出資に意外感はありませんが、これは日本にとってはかなりの影響があるニュースだと考えます。アリコ・ジャパンはアリコにとってのドル箱。ということは、中国のターゲットとしてこの保険好きの国民性を持つ日本市場、さらにAIG保有の国内不動産が射程距離に入ったことは明白です。
米国最大の保険会社に中国の支配が及ぶ・・・。この大事件に、1年ほど前ならすさまじいバッシングが巻き起こっていたことは確かでしょう。しかし今や、あたりを見渡しても・・・・。誰もいない。中国しかいない・・・。というのが現状なのではないでしょうか。アリコに出資して、これが100%濡れ手に粟の大儲けになるならブーイングも起きるでしょうが、モルガンしかり、ブラックストーンしかり、出資してドボーンって確率も多分にあるのです。しかし、このことが幸いにも、今回の中国のアリコ出資に関して中国優位に交渉が進む大きなカードでもあるのです。こんだけ損させたんだから今度はなんとかしてよ・・・とね。
さらに、中国が日本市場への参入を考えた時、中国アレルギーの強い日本に直接参入するリスクより、日本のいちばんのアキレス腱を狙う策の方が成功度は格段に上がるとみることができます。日本のアキレス腱・・・。それは、ボスであるアメリカ様に他なりません。中国が資本的に米国のボス的存在になることで、「ボスのボスはボス・・・。」という方程式で日本のボスに中国が収まる日が来るのも絵空事ではないように感じます。
今や日本の有力金融機関にこの政府系ファンドに対抗できるところは皆無・・・。メガバンクは考えなしの出資で疲弊、損保も既に先走って海外巨額出資をすませたり、余力のあるところは皆無です。なんとか、政府主導でこの難局に対処してほしいですが、いかんせん、漢字の読めないトップでは漢字の国、中国の本意を読むことはもっと無理ですかね(笑)・・・。