☆トヨタ、米国製の大型車を南米・中東に輸出 (10・31日経)


 トヨタ自動車は30日、米国製の大型車2車種を12月から南米や中東に輸出すると発表した。2車種を製造する米国内の完成車工場は大型車需要の低迷に対応するため、今夏から操業を休止していたが、11月中旬までに再開する予定。生産再開に合わせて輸出を開始し、工場の稼働率を下支えする。

 輸出する大型車は大型多目的スポーツ車(SUV)「セコイア」と大型ピックアップトラック「タンドラ」。セコイアの輸出は中東向けで年約1万5000台、南米向けで年約150台の見通し。タンドラは南米向け輸出で年約1000台の見込みだ。

 トヨタは1988年に米国で製造した車の輸出を開始。大型セダン「アバロン」の中東輸出などを続けてきた。タンドラなど2車種は北米で販売が低迷しているため、需要のある中東や南米へ輸出することを決めた。


 しかし、今のトヨタほど、この急激な潮目の変化に翻弄されている企業はないのではないでしょうか。まずは現世代自動車を否定するかのような未曾有の原油高。そして、小型車、次世代環境車の開発が思うように進まないところにこの超ド級の金融恐慌。さらに、超ド級の円高。なぜここまで・・・と思うのが正直なところでしょう。

 ただ、トヨタが弱るともう日本だけの問題ではなくなるのが今のグローバル経済。米国工場で働く多数の人々を路頭に迷わさないためにも起死回生の戦略を練りこむ必要があります。

 幸いにも原油が下がり、ひとまず次世代自動車の開発のピッチは緩められそうです。あせらず、ゆっくりと究極のものをつくればいいのです。そして、今売らなければならない現ラインナップの新しい顧客を世界中から見つけだすことが先決となってきました。

 今回のニュースに出てきた大型車を南米・中東に輸出する案はかなり賛成できます。例えば前々からロシアでは馬力のあるランドクルーザーなどが好まれていました。というのも、道路が整備されている米国と違い、ロシア・南米・中東はまだまだインフラが未整備の地域が多く、ぬかるみ、でこぼこ道が多いのです。馬力のある大型車の需要がすごくあるのです。さらに、中国も地域によっては大型車の需要、ありそうです。インドも面白いのではないでしょうか。中国はその国民性から大きく目立つ、高価そうに見える車が好まれる傾向にあります。さらに、小型車が主流のインドでも場所によっては大型車が必要なところ、絶対にあります。

 新市場を開拓し、節約ムードになりつつある米国で製品をつくり、新市場に輸出するこの事業、ひょっとしたらのちのちトヨタを救うことになるかもしれません。そして、現地の雇用を守ることにより、米国の支持も得られるでしょう。