☆中東産油国、金融危機対策急ぐ 銀行救済や株式買い支え (10・30日経)
金融危機の影響が中東の湾岸産油国に拡大し、各国が対応を急ぎ始めた。クウェート政府は巨額損失を出した地元銀行の救済に乗り出し、サウジアラビアは低所得層向け融資の基金創設を決めた。オイルマネーで潤う産油国にも信用収縮による資金回収や貸し渋りが広がり、株式相場も下落。金融市場への資金供給や株式の買い支えに加えて、企業や個人といった影響の及ぶ対象に絞り込んだ対応を打ち出している。
クウェート中央銀行はデリバティブ(金融派生商品)取引で約8億ドルの損失を出した同国2位の商業銀行ガルフバンクを管理下に置くことを決めた。ガルフバンクの頭取辞任を受けて、政府は29日には資本注入の用意を明らかにした。また、混乱拡大を防ぐため政府が提出していた預金の全額保護法案も同日、議会で承認された。
☆中東産油国も利下げ相次ぐ (10・30日経)
米連邦準備理事会(FRB)の利下げを受けて、中東の湾岸産油国が30日、相次ぎ利下げに踏み切った。バーレーンは政策金利を0.25%引き下げて1.5%に、クウェートも0.25%引き下げて4.25%にした。両国とも利下げは今月に入って2回目。
バーレーンは自国通貨のドル連動(ペッグ)制を採用。クウェートはドル連動性を採らないが、大手銀行の損失拡大で信用不安がくすぶっているため、利下げに踏み切った。
産油国にとって、ここまで世界経済が猫の目のようにくるくる変わることはまさしく想定外で、刻一刻と変わり続ける状況に翻弄されているような感じだと思います。
まず、原油の乱高下。現在の値段はピーク時からは暴落したものの、まだまだ産油国の懐を温める魅力を保った水準であることは間違いありません。さらに、ドルが比較的安定しているのでこのままの状態が安定して続けば、予算などは立てやすいです。そう、このままの状態が続けば…(笑)。
はっきりいってこのままの状態が安定的に続くことは考えにくいです。これだけ世界経済の停滞が鮮明になってくると、まず、原油の需要は落ち込みます。頼みの新興国経済がここまで打撃を受けた今、以前のようなひっ迫感はすっかりどこかに追いやられてしまいました。 となると、現金なもので、あれだけ加熱していた代替エネルギーを求める気運もなんだか萎えつつありますね。
しかし、産油国ははじめてしまっているのです。おおがかりないくつもの巨額プロジェクトを。それも、将来の原油収入を見込み、多額の借入れをしてまで・・・。
ここで、産油国の中で危ない国、大丈夫な国と格差が出てくるのです。あまりにもレバレッジをかけ、ヘッジファンド化してしまった国は、将来、サウジのお世話になることになるのでしょうか(笑)・・・。なにやら、一波乱ありそうな予感です。