☆豪政府、投資ファンドの顧客資産を全額保護 (10・29日経)


オーストラリア政府は28日、投資ファンドの顧客資産を全額保護すると発表した。預金取扱業者の資格を取得することが条件。同国では金融危機を受けて投資家の解約要請が急増。大手ファンドが相次ぎ償還延期に追い込まれており、市場の混乱を防ぐのが狙いだ。

 今後4年間で8300万豪ドル(約50億円)を財政負担する。ラッド豪首相は「市場と直結する投資は保護の対象とはしない」と語り、銀行並みの規制を受け入れたファンドに限る考えを示した。豪AAP通信によると償還延期により凍結状態にあるファンド資産は28日までに120億豪ドルある。


☆豪中銀、豪ドル買い介入実施 流動性の確保狙う (10・27日経)


 オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)は27日、外国為替市場で豪ドル買い介入を実施した。豪ドルが米ドルに対して5年6カ月ぶりの安値をつけた24日に続くもの。豪準備銀は市場介入は「豪ドルの流動性を確保するため」で、特定の相場水準の維持を狙ったものではないとしている。

 豪ドルは世界的な金融危機の広がりに伴い、急落。特に対円相場では先週末に1豪ドル=55円10銭と「第二次世界大戦後の最安値」(AAP通信)をつけた。「円キャリー(円借り)取引」解消に伴う円需要が膨らみ豪ドル下落に拍車をかけており、市場では「豪ドルの買い手がいない」(三菱東京UFJ銀行シドニー支店)状況だという。


 世界経済の視点で見た時、「リゾート」という名の楽園はもう地球上から姿を消したかのようなこの1か月ほどの激変。ヘッジファンド・投資ファンドが流動性をなくし消滅するのは仕方がないとしても、それが国家でもありえるという現状を目の当たりにして、「リゾート」という名の幻想国家から怒涛のごとくマネーが逃げ出しています。

 特に、オーストラリアは「リゾート」の代名詞でもありました。定年退職後の住処として豪州への移住を夢見る人も多く、高金利の豪ドル預金で退職金を運用して、万一為替差損が多少出たとしても向こうに移り住めばすむこと・・・。と薔薇色の夢を見ていた人、多いと思います。しかし、資源・通貨がここまで投機化し、乱高下すれば、誰だって不安を感じ、夢をあきらめ損切りせざるをえない人も出てくるでしょうね。誰だって老後資金の確保は安全第一だと思っていますから・・・。アイスランド、パキスタン、ポーランド、ウクライナ、そして韓国・・・。ついこないだまで安泰だった国が今、どんどん追い詰められていく中、このオーストラリア政府のなりふりかまわぬ経済対策が事態の深刻さを感じさせます。オーストラリアの綺麗な海、森はずっとそのままなのに、経済ひとつでリゾートがリゾートとして機能しなくなる・・・。これが観光業などの実体経済にまで及ぶことがないよう、祈りたいですね。l