☆米年金基金カルパース、雇用主負担金上げも 金融危機が影響 (10・23日経)
米国最大の公的年金基金であるカリフォルニア州職員退職年金基金(カルパース)は22日、2010年7月に始まる会計年度に、雇用主の負担金を2―4%引き上げる可能性があると発表した。金融危機のあおりで保有資産の価値が大きく下落しているためだ。
米メディアによると、カルパースの保有資産は現在、1927億ドル。6月末から2割程度も目減りした。このまま経済状況が好転しなければ負担金の引き上げを迫られる恐れがある。最終決定は09年7月以降となるもようだ。
カルパースは同州の職員や退職者など160万人が加入。株式や債券などに広く投資しており、金融危機による世界的な株価下落の直撃を受けている。
☆商品市場から投資マネー流出 CRB指数、4年2カ月ぶり低水準 (10・23日経)
国際商品市場から投資マネーの流出が加速している。商品の総合的な値動きを映すロイター・ジェフリーズCRB指数(1967年平均=100)が22日、266.14と前日比で12.56ポイント(5%)低下。4年2カ月ぶりの低水準に下がった。米金融危機の影響が世界に広がり、企業業績や個人消費の足かせになるとの見方から、投資ファンドが持ち高の圧縮を急いでいるためだ。
CRB指数に採用されている品目19種のなかで最も構成比が高い原油がニューヨーク市場で急落したことが主因だ。信用リスクの影響を受けず「安全資産」と位置づけられている金も一時、昨年9月以来の安値まで下落。シカゴ市場では小麦や大豆が売られた。
株安で痛手を被った投資ファンドが顧客の解約要求に応じるのに必要な現金を手にする目的で保有資産を売却している。市場推計によると、年金基金などの国際商品投資の受け皿となってきた米2大インデックスファンドの残高は1100万ドルあまりと2007年前半の水準まで減少した。
ついに、今まで絶対的な勝ち組と言われていた米年金基金まで今回の金融恐慌の荒波にぶつかってしまいました。米国のお先真っ暗といった状況です。
カルパースといえば全米1の保有資産を持つ年金基金。その戦略の鮮やかさから他の州の年金基金のお手本とされる存在でした。しかし、この金融恐慌の波にとらわれ網にかかってしまうと、図体がでかいばかりに逃げることは困難になってしまうのです。
そもそも、商品市場がここまで昨年急騰したのはこのカルパースが商品市場にポートフォリオの一部を向けたことが大きな原因だと私は思っています。インデックス買いが株式市場よりもうんと小さな市場にガボっと入れば相場がどうなるかは火を見るよりも明らか。結局、他のヘッジファンドもコバンザメのように追随して、この商品バブルが弾けた瞬間さっと資金を引き揚げたりしたのでしょう。しかし、長期投資が基本、しかもヘッジ下手の年金基金、かなりの痛手を負ってしまったようです。こういうニュースが出るくらいですからね。
しかし、万一、あわてたカルパース、カルパースではなくとも今までここに追随していたもっと危ない他の州の年金基金などが商品市場からなりふりかまわず逃げ出したとき、どういうことが起こるかは頭の隅に置いておく方がよさそうです。原油の急激な下げ、非常に不気味です。