☆UBSに5400億円の公的資金注入 スイス政府が発表 (10・16日経)


 スイス政府と同国の金融大手のUBSは16日、政府がUBSに60億スイスフラン(約5400億円)の公的資金を注入すると発表した。合わせて中央銀行であるスイス国立銀行が最大600億ドルの資金支援を実施し、UBSが持つ一部債権などを買い取る。

 同時に同国金融大手のクレディ・スイスも資本増強策を発表した。カタールの政府系ファンドなどが引き受け手となり、計100億スイスフランの増資を行う。



☆リビア、スイスから預金引き揚げか 現地報道 (10・10日経)


 リビアの国営ジャマヒリヤ通信は9日、同国がスイスの銀行に預けている預金など70億ドル規模の資産を引き揚げるとともに、同国への石油輸出停止を決めたと伝えた。スイスによるリビアの外交官や実業家への扱いの悪さに抗議するためとしており、2国間の経済協力も終了させる方針だという。リビアの最高指導者カダフィ大佐の息子ハンニバル氏が7月、ジュネーブのホテルで暴行の疑いで警察に一時拘束されたことがあり、以降2国間関係は悪化。ただ、リビアが実際に預金引き揚げなどに動くかは不透明で、今回の報道はスイスに対するけん制の可能性もある。


 今、いちばんあおりを食っているのは実は金融立国。これといった産業もなく、海外から集まるマネーに巨額のレバレッジをかけ投資活動をして国を盛りたてていました。倒産寸前のアイスランド、さらに香港やシンガポールも金融立国だといえるでしょう。

 そして、その中でもいちばんの代表国はなんといってもスイスです。それも富裕層が匿名で多額の秘密資金を眠らせている国として有名ですよね。

 現在の金融危機で打撃を受けているのは富裕層。めいいっぱい投資活動をしていた人です。そういう人たちが、今、いっせいにリスク資産を現金に換える動きがピークに達し、この株安となっているのです。そして、現金が手元に必要になった人たちがいっせいに預けていた資金を引き揚げにかかる事態がピークに達した時、金融立国の運命はどうなってしまうのでしょうか。UBS、クレディスイスの疲弊が暗にこの現象を示唆しているようにも感じます。