☆中国平安保険、フォルティス株で損失2400億円計上 (10・6日経)
中国大手生保、中国平安保険は5日夜、保有するオランダ・ベルギー系金融大手のフォルティス株を2008年7―9月期(第3四半期)決算で損失処理すると発表した。損失額は157億元(約2400億円)。第3四半期の収益状況は明らかにしていないが、08年1―6月期の純利益(97億元)を上回る。
平安保険は昨年、フォルティス株の発行済み株式の5%弱を取得。フォルティス株への投資額は238億元にのぼっていた。平安保険は出資を通じてフォルティスとの関係を強化。フォルティス傘下の運用会社の株式の50%を取得し、共同で資産運用ビジネスに乗り出す計画だった。
平安保険が損失計上を発表した後、仏BNPパリバによるフォルティス買収が公表された。「具体的な情報がなく、損失額にどう影響するかは判断できない」(平安保険)としている。
☆フォルティス、仏BNPパリバが買収へ オランダ部門以外 (10・6日経)
ベルギー政府は5日夜、経営難の金融大手フォルティスのオランダ部門以外を大手仏銀BNPパリバが買収すると発表した。ベルギーとルクセンブルク両国が一時完全国有化した後、BNPパリバがベルギーのフォルティス現地法人の株式75%、ルクセンブルク現地法人の67%を両国からそれぞれ買い取る。地元メディアによるとベルギー部門の買収額は82億5000万ユーロ(約1兆2000億円)という。
今回の対策についてルテルム・ベルギー首相は地元メディアに「銀行と預金者の利益を守る狙い」と述べた。
BNPパリバが買い取るのは、ベルギーの銀行、保険事業、ルクセンブルクの銀行事業とトルコの銀行事業。買収でBNPパリバの預金総額はユーロ圏最大規模になる見通し。フォルティスの資産のうち米国の信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)関連の資産は特別目的会社に移し、本体から切り離して管理する。
世界経済が混迷の度を深めています。私がハーッと思ったのは、モラルなし、身の程知らずの買収合戦、ルール制定です。例えばモラルがないというのは、あれだけ日本企業を追い詰めた時価会計を都合が悪くなればやめてしまおうという選択肢を滑り込ませた今回の米国の救済法案、そして、身の程知らずの買収合戦といえば、ワコビアを買収しようとするシティー、および、今回フォルティスを買収しようとするBNPパリバなど、いわゆるサブプライム損失の主役的存在の金融機関がただでは転ばないぞという執念でいまだに買収合戦に前向きなところです。
これは、はっきり言って、GSE債を大量に抱え込んでいるのが明るみに出た三菱UFJ、農林中金にもいえることだと思います。
そして今日、印象に残ったニュースといえば、中国平安保険の巨額損失です。アリコジャパンの買収候補として名前のあがった中国平安保険がここで足元をすくわれた格好となってしまいました。日本生命もGSE債の抱え込みなどで新たな投資には慎重姿勢。ここまで矢継ぎ早に海外企業の買収に積極的だった東京海上が今回も意欲満々ですが、既に多額の資金を使用済みなのが気になります。はてさて、世界経済の将来やいかに??