☆大東建託、株式非公開化が困難に ファンドの資金調達が難航(10・3日経)
大東建託は3日、昨年末から検討していたファンドが全株を取得し、株式を非公開化する計画について、「現時点では実施が困難になった」と発表した。世界的な金融市場の混乱で、ファンド側が全株取得に必要な資金を調達することが難しくなったとしている。ファンド側と続けてきた交渉をいったん中断し、代替案を探るとみられる。
大東建託の創業者で約3割の株式を握る多田勝美会長が、保有株を売却して引退する考えを表明。このため、大東建託は国内外の複数のファンドに多田会長の保有分を含めた全株買収を持ちかけ、最高値を提示した米ファンドのエートス・キャピタル、森トラスト、国内ファンドのユニゾン・キャピタルの3社連合と交渉してきた。
投資家連合は今年夏以降、ユニゾンが主導権を握り、複数の銀行に買収資金の調達を申し入れていた。だが米国発の金融危機が深刻化し、大手銀行の一角が融資団から離脱。ファンド連合による全株取得のための資金調達計画が事実上頓挫したという。
ファンド疲弊、流動性の滞留、不動産業界への失望が、昨年末から続いていたこちらの案件にもついに飛び火してしまいました。大東建託にしてみれば、もうちょっと早くこの計画を実施して、火の粉の舞う株式市場、不動産の部から脱走しておきたかったでしょう。特に今回の案件はファンドの連合ですから、1社でも疲弊してしまえば、とたんに計画は狂ってしまいます。また融資団の思惑も様々で、多額の融資に二の足を踏むところも出始め、雲行きが非常に怪しくなってきました。これまで大東建託はこの計画のおかげで持っていたようなものですから、投資家の失望売りは避けられそうもありません。今後の成り行きに注目です。