☆欧金融大手フォルティスを部分国有化 ベネルクス3国1.7兆円注入 (9・29日経)


 ベルギー、オランダ、ルクセンブルクのベネルクス3カ国政府は28日夜、株価急落で経営危機に陥った金融大手フォルティスに3カ国が総額112億ユーロ(約1兆7300億円)の資本を注入し部分国有化すると発表した。3カ国の銀行、保険の両市場で大きなシェアを占めるフォルティスが破綻すれば影響が大きいため、公的資金投入で危機を回避する。

 各国がフォルティスの各国現法の株式49%をそれぞれ買い取る。公的資金投入額は最も多いベルギーが47億ユーロ、オランダが40億ユーロ、ルクセンブルクが25億ユーロ。フォルティスが2007年に買収したオランダ大手銀ABNアムロの資産は他の民間金融機関に売却する方向。フォルティスはベルギー最大手の金融機関で、欧州内でも上位20社に入る。

☆英銀B&B、預金などスペイン銀に売却、債権は英政府引き受けへ(9・29日経)


 経営不安に陥った英中堅銀ブラッドフォード・アンド・ビングレー(B&B)の救済策として英政府は住宅融資などの資産を一時国有化する一方、預金と支店網はスペイン最大手銀サンタンデールに売却する方向で最終調整に入った。英国の銀行国有化は今年2月の中堅銀ノーザン・ロックに続いて2番目となる。

 29日朝に英政府が正式発表する。B&Bの資産のうち不良債権の増加懸念から民間の買い手がつかない住宅融資などの債権500億ポンド(約9兆7500億円)は英政府が国有化で引き受ける。サンタンデールはB&Bの預金200億ポンドと約200の支店網を買い取り、傘下の英銀子会社と併せ英国の個人金融ビジネスの拠点網を強化する。

 住宅融資大手B&Bは米証券リーマン・ブラザーズ破綻後に市場での資金繰り不安から株価が急落し、預金が流出。大手銀行による救済買収を目指したが、交渉が難航し、混乱拡大を避けるため英政府が一時国有化を決めた。

 サブプライム問題がいつしか金融恐慌という誰にも手のつけられないモンスターに化け、最近では米国でバタバタ金融機関が倒れていますが、そもそも、2007年8月にBNPパリバからこの一連の騒ぎが勃発したことは忘れてはならないキーポイントだと思います。

 つまり、欧州にはまだものすごい爆弾が潜んでいる・・・・。と私は見ているのです。特にBNPパリバ、UBS辺りに地雷が潜んでいそうです。というのも、米国金融機関は自分が作っている金融商品だけにそのリスクを知り、次々と転売していく姿勢だったのに対し、欧州勢は長期投資家の姿勢で金融商品を抱え込み、そのリスクをよく知らないまま、オイルマネーなどの富裕層へこういった金融商品を取り次いでいた可能性が高いからです。当然、訳の分からない債券の在庫量も半端ではないのではないでしょうか。

 現に、今日もフォルティス、B&Bといった有力金融機関が危機に陥り、それぞれ政府主導で処理が進められています。そして目が離せないのが、処理の方法も部分国有化という手法をとり、後は外資の支援を仰ぐなどしているところです。つまり、一国の力では全部まかないきれなくなったという状態なのです。

 まだまだこのモンスター、暴れまくりそうです。今度はどの国で火を噴くのでしょうか。