☆トヨタ、中国で減産 販売減速、新興国に波及  (9・28日経)


 トヨタ自動車は中国で減産に乗り出した。広東省の主力工場で中小型車の生産を1割程度減らす。米国に次ぐ自動車市場の中国では世界景気減速の影響で需要に急ブレーキがかかり、マツダも減産に入った。インドでも販売が減少に転じ、最大手のスズキの生産が落ち込んでいる。日米欧の不振を補ってきた新興国に需要減速が波及すれば、自動車各社の業績にマイナスとなり、部品や素材など幅広い産業に影響が及ぶのは必至だ。

 トヨタは今月、広州汽車集団(広東省)と折半出資する広州トヨタ(同)でラインの速度を落とし、小型車「ヤリス」などの生産調整に入った。少なくとも数カ月は続くもよう。広州はトヨタの中国主力拠点(能力年20万台)で、生産調整は初めてという。


☆ホンダ、インド市場に「フィット」を投入 新小型車も検討 (9・27日経)


 ホンダは26日、小型車「フィット」の投入と研究開発拠点新設を柱としたインド事業の強化策を発表した。福井威夫社長は現地で記者団に対し「フィットよりさらに小型の低燃費車をインドを皮切りに投入する可能性がある」と述べ、長期的に成長余地が大きいインドを中核市場に位置づける考えを強調した。

 フィットは現地名「ジャズ」として2009年半ばにも投入する。価格は60万ルピー(150万円)台になる予定。フィットはすでに現地生産している小型セダン「シティ」と共通部品が6割程度あり、同じデリー近郊の第1工場で生産する。ホンダはインドでは上級車に強いが、「フィットの投入で顧客の層を広げていく」(福井社長)。

 新設する研究開発拠点では部品の現地調達を拡大するために部品会社との共同研究などを進める。現地調達率の向上で生産コストを抑え、為替変動リスクも回避する。



 トヨタの失速が鮮明になってきました。1年前の好調ぶりが嘘のような落日ぶり・・・。中国での減産はさすがに痛いですね。しかし、大企業病に陥っていたトヨタにとって、地に足をつけた戦略に方向転換するいい機会かもしれません。さらに、二輪、ロボットと自動車だけに頼らない戦略配分に磨きをかけるべきだと思います。

 そして、トヨタとは対照的に、ホンダのしぶとさが目につきます。もちろん、この金融恐慌の中、業績が落ち込むのは必至ですが、既に多角化した事業が確実に業績の目減りを補う構図になっています。二輪、ロボット、農業器具、さらに太陽電池、ホンダジェットなど、未来へのタネまきは確実に進められています。

 今後のこの2社の命運はどうなっていくのか、この厳しい状況を打破するのはどちらか、非常に注目されます。