☆米貯蓄金融最大手が経営破綻 JPモルガンが銀行業務買収 (9・26日経)
米貯蓄金融機関(S&L)最大手のワシントン・ミューチュアル(ワシントン州)が25日、経営破綻し、米大手銀JPモルガン・チェースが銀行業務と支店網を買収し、全預金を引き継いだ。日本の預金保険機構にあたる米連邦預金保険公社(FDIC)など金融当局が発表した。ワシントン・ミューチュアルは信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)を中心に住宅ローンを拡大してきたが、財務内容が悪化していた。
FDICによると、ワシントン・ミューチュアルの総資産は3070億ドル(32兆5000億円)、預金量は1880億ドルで全米第6位の規模。経営不安説の広まりから大量の預金が流出し、急速に資金繰りが悪化。当局の判断で破綻処理に入り、同日買い手を決めた。証券会社の破綻や身売りに発展した金融危機は、一般家庭が預金する銀行にも波及する第二幕に入った。
ワシントン・ミューチュアルはやはり救われませんでした。すかさずJPモルガンが格安でおいしい部分のみを買収したところを見ると、これも政府主導のシナリオですよね。
結局、先日ゴールドマンとモルガンが火事場と化した投資銀行の枠から商業銀行の枠へと脱出したのを最後に、政府の救済劇は実質終わりをとげ、今度はウミ出しの段階へと移ったように感じられます。恐らくこれから地方銀行の激しい淘汰がはじまるでしょう。今回のワシントン・ミューチュアルの破たんで、「大きすぎてつぶせない」は、もはや通用しないことがコンセンサスとなり、中小規模の金融機関の悪夢が現実のものとなりそうです。これは地元預金者、つまり一般庶民の生活基盤をもついにサブプライムウイルスが侵食したことを意味し、今までにないつつましいサンクスギビング、クリスマスを米国が迎えざるをえないということは、当然、世界各国の輸出エンジンにも影響を及ぼす大問題に発展する可能性があります。いまはとにかく、しばらく続く嵐に耐えるしかなさそうです。