☆アサヒビール、中国で成分無調整の高級牛乳 (9・19日経)
アサヒビールは19日、中国で「日本並み」の品質の牛乳を発売すると発表した。豪州とニュージーランドから持ち込んだ牛を山東省の農場で育て、日本の品質管理技術を導入した工程で生産する。食の安全を重視する都市部の消費者に向け、北京と上海、青島の百貨店などで20日から順次販売する。中国では珍しい成分無調整タイプで、価格は現地の一般的な牛乳の1.5―2倍に設定する。
生産するのは伊藤忠商事と共同で設立した山東朝日緑源乳業。ICタグを使って牛を管理し、搾乳から出荷までの工程に使う機器の殺菌などで日本の方法を導入している。商品名は「唯品 純牛乳」で、当初は1日2―3トンを販売し、順次拡大していく計画だ。イオンなどの日系や外資系のスーパーでも販売する予定という。
☆中国の汚染粉ミルク、被害患者数は432人 (9・17日経)
中国で有害物質メラミンに汚染された粉ミルクを飲んだ乳幼児が腎臓結石などになった問題で、中国衛生省などは13日、国内各地の患者数が432人に上ることを明らかにした。製造元のメーカー「三鹿集団」(河北省石家荘市)を生産停止とし、メラミンを混入させた容疑者19人を地元公安当局が身柄拘束した。
一方、国家品質監督検査検疫総局には6月、問題製品に関する消費者からの通報があったのに公表が遅れたほか、同社が3月の時点で被害連絡を受けていたことも判明。北京五輪の開催に当たり、中国は「食の安全」の万全ぶりを強調してきたが、今回の問題で食品の安全性と情報公開のあり方に対する国内外の懸念が高まりそうだ。
日本では汚染米、中国では汚染粉ミルクと、信じられないような事件が次々明るみになっています。生きていくための根幹となる主食に不信の連鎖が起こることは絶対に見過ごせない問題だと思います。「食の安全」、「子供の安全」に重きをおく気持ちは万国共通ですから。
世間を騒がすサブプライム債券と同じように、流通過程の中に中間業者が無数にあり、責任のありかがはっきりしないことが今回の事件の要因のひとつだと思います。食の安全への監視を官民一体で強化する必要があるでしょう。
中国の牛乳事業でライバルに先手を打ったアサヒビール。今度は日本並みの品質の牛乳を発売するとのことです。中国で牛乳不信が広がっている今だからこそ、この商品が受けいられる可能性は高いです。中国で健康づくりの為に毎日牛乳を飲む習慣を持つ人が増えれば、それこそアサヒビールにとっては絶好の商機です。
しかし、ライバルは黙っていないでしょう。キリンは完全に乳業に重点を置いています。オーストラリアでのすさまじいM&Aを見ればわかるでしょう。それと、明治製菓との統合を決めた明治乳業。こちらも本家としての意地があるはずです。明治製菓が中国でのお菓子販売を強化する戦略を取った今、明治乳業も中国を巨大市場としてのターゲットとして捕らえることは必至。日本企業の消費者争奪戦が勃発しそうです。