☆クウェート製油所建設、正式契約めど立たず 日揮など (9・18日経)


 中東産油国のクウェートで製油所建設をめぐり政府と議会が対立し、受注が内定している日揮など日米韓のエンジニアリング会社が4カ月以上正式契約ができない状態が続いている。議会の野党勢力が発注過程を不透明として説明を要求。総額1兆5000億円といわれる超大型案件の前途は不透明感が増している。

 問題となっているのはクウェート国営石油精製会社(KNPC)が、日揮や韓国GS建設などに発注を決めているアルズール製油所。中東最大級となる日量61万バレルの処理能力を持つ大型設備のために複数の企業グループに分割発注する。


☆住友化学、サウジの石化合弁操業3カ月遅れ (9・8日経)


 住友化学とサウジアラビア国営石油会社サウジアラムコの合弁会社、ペトロラービグは7日、同国西部で建設する世界最大級の石油精製・化学プラントの総事業費が100億ドル(約1兆700億円)超に膨らみ、操業開始も約3カ月遅れる見通しになったと発表した。資機材や建設労働者の逼迫(ひっぱく)などにより、一部機器の建設がずれ込んでいるためとしている。

 ペトロラービグによると、98億ドルと見込んでいた事業費が約3%膨らみ、101億ドルとなる見通し。操業開始も当初予定の2008年第4四半期から約3カ月遅れ、09年第1四半期にずれ込む。8月末時点でプラントの約98%は完成しているが、一部機器の工事が間に合わなくなったためという。


 オイルマネーで沸き返る湾岸諸国ですが、無数のプロジェクトのうちのいくつかが、このところ徐々にポツポツと綻びを見せ始めてきたのが気になります。

 以前にプラント各社が現地での事業のコストが膨れ上がり、大赤字に陥ってしまったようなことが、またもやもっとひどい状態で起ころうとしています。

 いくら潤沢なオイルマネーがあろうとも、これだけのプロジェクトを湾岸諸国が競い合うように展開していくと、当然借入も膨らみます。そして、ここにきての原油暴落、そしてリーマンショック・・・。いつまでも続きそうな原油高がこれまで代替エネルギー開発の機運を高めてきました。そして、多数のプロジェクトに海外から複数の企業、ファンドが出資しています。しかし、原油安、金融動乱で、今はどのファンドも資金を一旦現金化したい誘惑にかられています。はてさて、出資者の足並みはプロジェクトが遂行されるまで揃っていくでしょうか。 さらに、現地でのインフレ、人件費、資材費の高騰も頭の痛い問題です。

 特にドバイの政府系ファンドなんかは投資ファンド化していましたから、今回の金融恐慌が少なからずこれまでこの世の春を謳歌していた中東湾岸諸国になんらかの影響を及ぼすことは確かでしょう。

 中東でプロジェクトを実行中の日本企業、リスク管理を徹底することが必要になってきました。