☆オリックス、ジョイント・コーポを支援 100億円出資、筆頭株主に (9・9日経)


 オリックスは8日、不動産会社のジョイント・コーポレーションに100億円出資すると発表した。ジョイントが実施する第三者割当増資を引き受け、議決権ベースで39%を保有する筆頭株主となる。ジョイントは不動産市況の低迷で収益が悪化しており、オリックスの出資を受けて財務基盤を立て直す。

 オリックスは、ジョイントが26日付で発行する普通株を40億円で、11月に発行する議決権のない優先株を60億円で取得する。出資後に代表取締役1人を含む役員2人を派遣する。不動産物件の開発など事業面でも連携するほか、出資とは別にジョイントに対して200億円の融資枠を設ける。ジョイントは調達資金を建築費の支払いなど運転資金に充てる。

 ジョイントはマンション分譲のほか、開発した物件をファンドなどに転売する不動産流動化事業を積極的に手掛けてきたが、米住宅ローン問題でファンドの買い控えが広がり、業績が悪化した。6月末の棚卸し資産は約2380億円と前期売上高の約1.2倍に拡大。資金繰り懸念から株価は4日に上場来安値の80円をつけていた。


 ついに御本尊登場といったところでしょうか(笑)。ここまで信用不安が煽られ、株価が数十分の一になり、経営破綻の可能性が高まってくると、リスクを取れるところはどうしてもキャッシュリッチの大企業に限定されてしまいます。そして、海外大手不動産ファンドが大人しい今こそ、国内大手不動産会社が濡れ手に粟でおいしい物件を根こそぎものにできるビッグチャンスなのです。

 今から思えば、耐震偽装問題の頃からこの流れは出来ていましたね。少々高くても、大手のしっかりしたブランド物件を選ぶ風潮が出始め、この事件に端を発した忌まわしき改正建築基準法で、現場の混乱、資金の滞留が起こり、ここにサブプライムの嵐がドカーンとぶつかり、今回のような事態に陥ってしまったわけです。

 今、ほくそ笑んでいる大手は、三井・三菱・住友系の財閥系、森ビル、そしてこのオリックスあたりでしょうか・・・。つい1年ほど前まで物件購入の有力なライバルだった新興不動産企業が、今は捨て値で買ってくださいと列をなして頭を下げているのですから、確かに笑いが止まらない状況でしょう。今の不動産業界はまさに体力勝負。優良テナントを抱え日銭がガッポガッポ入るところが強いのです。逆に金融庁の圧力に屈し、無情の手の平返しをしてきた銀行の融資にドップリはまっていた中小不動産企業は撃沈されてしまいました。

 今回のジョイントコーポ。麻布や新宿など、東京のいい立地のところに優良物件を持っていますね。こういう物件が入っているジョイント傘下のREITもゆくゆくはオリックスのものと合体されてしまうのでしょうか。さらに、こないだオリックスと資本提携したクレディセゾングループのアトリウム、こちらも疲弊しています。この会社の処遇も気にかかりますね。