☆アルゼンチンとブラジル、ドルを介さず貿易決済 新制度合意 (9・9日経)
ブラジルのルラ大統領とアルゼンチンのフェルナンデス大統領は8日、ブラジリアで会談し、二国間の貿易決済に米ドルを介さず自国通貨を用いることで合意した。10月6日から試行する。中小企業による輸出促進に加え、「将来的な通貨統合への一歩」(ルラ大統領)として周辺国にも参加を呼びかける。
現在、両国間の貿易では輸入企業が米ドルを購入し相手国に送金している。新制度では両国の中央銀行が毎日、ブラジルのレアルとアルゼンチンペソの交換比率を公表。ドルの調達や自国通貨への交換に伴うコストや為替リスクの軽減につながる。従来通りのドル決済も存続する。
両国間の貿易額は年間約250億ドルで、アルゼンチンにとってブラジルは最大の貿易相手国。ブラジル政府はメルコスル(南部共同市場)の他の加盟国であるウルグアイ、パラグアイとも調整を進める意向。
☆ベネズエラ、ロシアとカリブ海域で合同軍事演習 11月に (9・8日経)
ベネズエラからの報道によると、同国海軍高官は7日までに、カリブ海域で11月にロシア海軍と合同軍事演習を行うことを明らかにした。同高官は、ロシア海軍が中南米で軍事演習を行うのは初めてとしている。
南オセチア情勢をめぐって対立する米ロ両国の緊張関係の新たな火種となりそうだ。
演習は11月10―14日に予定され、ロシア軍からは艦船4隻、約1000人が参加するという。
☆キューバ向け貿易保険停止 日本への輸入代金滞る恐れ (8・19日経)
独立行政法人の日本貿易保険が、キューバ向けの貿易保険の新規引き受けを停止していることが明らかになった。キューバ国立銀行が期日までに、輸入代金を支払えないと通告してきたため。キューバ側は対外債務の支払いに必要な外貨が不足していると説明しており、新たに貿易保険を供与しても代金の回収ができなくなる恐れがあると判断した。
新規引き受けの停止は5日から。キューバ国立銀行は日本企業とキューバ企業などの間の貿易資金をやりとりする窓口で、当面はキューバ向けの輸出がほぼ停止する公算が大きい。
「ドルではなくユーロで石油代金を決済する…」 この禁句を放った国は、ことごとく、米国の目の敵にされていますね。イラク、イラン、そしてロシア・・・。
しかし、米国の裏庭と言われる南米にまで、ついにこういう動きが出てきてしまいました。南米は今、ただでさえ、ちょっと波乱含みのムード・・・。特にベネズエラとロシアの親密度が増し、この勢力は米国にとっては頭痛のタネになっていくことでしょう。そこにきて、資源国として勢いが増しつつあるブラジルがドル決済からの脱却を図ろうとしています。これが南米全域に広がったら・・・。それこそ、米ドルの基軸通貨としての価値はあっという間に棄損されてしまいます。
米国が裏庭のように考えていた南米各国が経済的独立をもくろみはじめたことは、米国経済にとって、大変な衝撃に違いありません。そして、ブラジル以外、キューバ、チリ、アルゼンチンなどは、インフレや通貨の不安定さでこの先の経済が不安定になるリスクも多々感じられます。現に先日も、経済版キューバ危機が起こりましたからね。
日米欧と協調体制を取りながら、ドル防衛に躍起の米国。そして、背に腹は代えられないとドル資産を売り崩しにかかる中国、経済的独立を模索し始めた南米、そして、米国の裏庭、南米にまで影響を及ぼし始めたロシア・・・。これは、自分の庭(グルジア)に干渉した米国への報復とも見ることができます。
さあ、今はとりあえずメンツを保っているドル、この先どうなっていくのかみものですよね。