☆キリン堂とアライドハーツ、経営統合に向け協議開始 (9・5日経)
関西地域を中心にドラッグストアを展開するキリン堂とアライドハーツ・ホールディングスは5日、経営統合に向けて協議を始めると発表した。今後は経営統合委員会を設置し、統合の時期や方法など詳細を協議する。関西での店舗数は合計で約420となる。異業種の参入や薬剤師不足など事業環境が厳しさを増すなか、統合で経営基盤を強化する。
☆テクモとコーエー、経営統合波乱含み 具体策は11月上旬メド (9・5日経)
ゲームソフト会社でともに東証1部上場のテクモとコーエーは4日、経営統合に向け協議を始めると発表した。経営統合委員会を設け、11月上旬をメドに統合の具体策を詰める。テクモは同業のスクウェア・エニックスからTOB(株式公開買い付け)提案を受けていたが、経営陣はこれを拒否し、コーエーとの統合を選んだ。これを受け、スク・エニはテクモに質問状を提出、対応を今後考えるとしており、先行きはなお波乱含みだ。
経営統合を計画するテクモはゲームソフト販売で業界20位前後。コーエーは9位とみられ、統合すればソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)を抜き、8位の勢力になるとみられる。
ここにきて、経営統合のニュースが2つも出てきました。ドラッグストア業界とゲーム業界。いずれも共通するのは、今後激変する要素がたっぷりあるというところでしょうか。ドラッグストアは改正薬事法の影響で、もうじき、ホームセンターやコンビニが、続々と大衆薬の販売に参入してきます。中堅どころは非常に生き残りが難しくなってくると思われます。さらに、ゲーム業界は、任天堂DSやPS3などのハードが欧米で浸透すればするほど、ソフトも世界に通用するヒット作の開発が急務となってきました。しかし、優秀なクリエイターの確保、多額の開発費を念頭に置くと、どうしても、スケールメリットの充実をはかるしか、生き残りの道はないように感じられます。
今回、この業界で動いたのは中堅同士の統合。しかし、この統合案を引き出したのは、まぎれもなく、業界大手の動向だといえるでしょう。ドラッグストア業界では、スケールメリットを追及するため、イオンが鼻息を荒くして陣営への引き込みを図っています。また、テクモを統合への道へと追い立てたのはスクエニのTOB提案でした。
結局は、創業者の思惑・・・。これが大きいと私は考えます。マイクロソフトのヤフー買収を思い出させますね。あの時も、ヤフー経営陣はグーグルにすり寄り、自らの保身を図りました。結局、イオンやスクエニに仮に取り込まれた場合、完全に現経営陣の求心力は失われ、長年温めてきたビジネスモデルの修正は免れることができません。傘下に入るという意味合いがどうしても強くなります。その点、中堅同士の統合であれば、対等の関係が保て、さらに、他社からの買収防衛の意味合いも濃くなります。
しかしながら、前途は波乱含みです。仮にこの2案が無事決まったとしても、まだまだ業界の再編機運は収まりそうもありません。この業界は、戦国無双ならぬ、本当の戦国時代に突入しそうです。「ちょっと待ったー」の声が、どこからか聞こえてくるやもしれませんよ。