☆湾岸産油国、原油輸出収入6割増 08年見通し、最高の6000億ドル(9・1日経)
サウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)など中東のペルシャ湾岸産油国の原油輸出収入が、2008年は過去最高の6000億ドル(66兆円)規模に達しそうだ。7月時点で昨年の年間収入に迫る3500億ドルを超え、1バレル100ドル超の水準が続けば通年では前年比6割増となる見通し。各国は拡大する余剰資金を対外投資に加え、電力など自国の社会資本の強化にも充てる考えで、日本企業の商機もさらに膨らむとみられる。
米エネルギー省の調べによると、湾岸産油国の原油輸出収入の9割以上を占めるサウジ、UAE、クウェート、カタール4カ国の同収入は7月末までで3310億ドル。オマーン、バーレーンの6月分までを加えた湾岸協力会議(GCC)加盟6カ国の合計は3560億ドルとなり、07年通年の3660億ドルにほぼ肩を並べた。
☆サウジの新2政府系ファンド、総資産1.3兆円でスタート(9・1日経)
サウジアラビアで年内をめどに相次ぎ稼働する2つの政府系ファンドの総資産が当初、計120億ドル(約1兆3000億円)規模に達することが明らかになった。期待通りの実績をあげれば石油輸出収入などからの出資金を追加する見通し。原油埋蔵量で世界最大のサウジが国際資本市場で存在感を一段と高めそうだ。
関係者によると、サウジの産業インフラ整備に必要な技術を持つ外国企業に戦略投資する新たな政府系ファンドは資産60億ドル前後でスタート。一方、国内外の株式市場を軸とした投資で高利回りを目指す政府系ファンド「サナビル・アルサウディーヤ」は資産53億ドルで活動を始める。
富の偏在がますます拡張しています。原油高バブルがはじけるかはじけないかという時に、なんというタイミングか、ロシアが地政学リスクをあおり、なんと、グスタフという大型ハリケーンまで来襲・・・。湾岸産油国への富の流入は乱高下しながらも、まだまだ続きそうです。
しかし、サウジのこの絶好のタイミングでの新政府系ファンド始動はなんでしょう。これは、素晴らしいブレーンを雇いましたね(笑)。平常時であれ、すぐれた企業をよりどりみどりで買収できる潤沢な資金力。しかし、現状はというと・・・。世界中であらゆるバブルが壊れ、、垂涎の技術を持った企業が捨て値で放置されています。資金ショートを起こした投資家の屍が無数にある中、手つかずの眠れるお宝企業がご主人さまを待っている状態です。中国もインドもロシアも失速、韓国、ベトナムも悲惨な状況。そして、米国の金融界、日本の不動産業界も息絶え絶えの状態で、資本受け入れを待つ企業が列をなしている状態。
ほんの1年前までの、政府系ファンドに対する警戒感が嘘のように、日本政府まで法整備して、ハゲタカ歓迎の様相を呈してきました。もはや、投資ファンド並みの戦術を持つ政府系ファンド、望まれるハゲタカとして、どこにでも舞い降りれる絶好のチャンス、ついに到来です。
アブダビやテマセクがサブプライムの初期に投じた資金と比べると、サウジはあまりにも少なかった。そして、株はあの頃からますます暴落した・・・。サウジ、ついに、湾岸諸国のリーダーここにあり!のプライドを見せつける時が来たようです。 さて、サウジはどの国のどの企業に照準を定めるのでしょうか・・・。
きらりと光る技術を持つ日本企業、当然、ターゲットになっているはずです。そして、他の湾岸諸国もあせっているはずです。ロシア・中国の政府系ファンドもあせっているはずです。だいたい、目星は重なるものです。さあ、今の状況は争奪戦前夜といったところでしょうか。今後の展開から目が離せません。