☆ベネズエラがロシア支持 グルジア問題で (8・31日経)


 ベネズエラのチャベス大統領は29日、テレビを通じた演説で、グルジアの南オセチア自治州などの独立を承認したロシアの立場を支持した。「ロシアには道理があり、尊厳ある行動だ」と述べ、グルジア紛争は米国の外交戦略により引き起こされたと米国を非難した。


☆米国務長官、リビア9月訪問検討 複数メディア報道、55年ぶり (8・27日経)

 ライス米国務長官が9月にリビアへの訪問を検討していることが26日明らかになった。AFP通信などが伝えた。米国務長官のリビア訪問は、実現すれば1953年以来55年ぶり。リビアが核兵器開発計画を放棄した2003年から段階的に進んできた米リビア間の関係改善を示す象徴的な事例となる。
 米国とリビアは14日、リビアが関与した1988年のパンナム機爆破テロ事件や、米軍によるリビア空爆の遺族らを包括的に補償する基金の設立で合意した。補償問題は米リビア間の最大の懸案で、ライス長官は合意を受け、ブッシュ政権の任期中にリビアを訪問する意向を示していた。
 米国が対リビア関係の改善を急ぐ背景には、ロシアが北アフリカの資源国に攻勢をかけていることが背景にある。今年4月、ロシアのプーチン大統領(当時)はリビアを初訪問、同国の最高指導者カダフィ大佐と会談し、武器輸出などで合意した。7月上旬にはリビアの石油とガスを全量買い取ることを提案するなど両国関係が緊密化している。


 今回のロシアを巡るゴタゴタ・・・。詳しく解説すればかなり複雑になりますので、今日は私なりの解釈でロシアの思惑、要点だけをズバっと押さえてみたいと思います。

 今、世界中のバブルが弾けつつある中、投機資金が逃げ込んで、新たに形成された原油バブルもそろそろ弾けつつあります。そして今、世界中でもてはやされているのが、代替エネルギーの分野なのは疑いようもない事実です。太陽光発電、燃料電池、バイオエタノール、リチウムイオン電池、電気自動車・・・。すべてに共通するのは、「脱・原油」です。代替エネルギーには米国のシリコンバレー勢、中東勢、さらに中国までもが重きをおき、世界制覇の野望をもくろんでいます。

 こうした中、主要国の中で、代替エネルギーの開発が全く進んでいない国があることにお気づきでしょうか。原油バブルによって経済の復活をとげたものの、中東湾岸諸国と違い、オイルマネーで代替エネルギー開発に着手することなく、バブルに酔いしれていた国・・・。それはまぎれもなくロシアですよね。

 ロシアにとって、せっかく経済が元気を取り戻し、超大国への布陣を組める矢先に、代替エネルギーの開発が進み、原油バブルがしぼんで原油が無価値になることは、なんとしても避けなければいけないことなのです。そのためには、地政学リスクを冒してでも、代替エネルギーの開発が進む前に、捨て身で原油の市場価値を守らなければならない・・・。なんて、この推理、どうでしょうか(笑)。

 ロシアと同じく、強硬な資源ナショナリズムを醸し出しているベネズエラがロシアに賛同、ロシアと組めば脅威になること間違いなしのリビアに米国がすり寄っているのが印象的ですね。この2国と、イランでもくっつけば、やっかいなことになるのは目に見えていますからね。

 今後、原油バブルを弾けさせる訳にはいかない国同士の結束も、世界を分断する新冷戦の特徴となるでしょう。さらに、米国にはグスタフという巨大ハリケーンも来襲しそうです。原油相場にも影響するでしょうね。今後の成り行きに要注意です。