☆任天堂、今期経常59%増益に ゲーム機好調、為替も追い風(8・29日経)
任天堂は29日、2009年3月期の連結経常利益が前期比59%増の7000億円になる見通しだと発表した。従来予想は25%増の5500億円だった。欧米を中心に据え置き型ゲーム機「Wii」と携帯型機「ニンテンドーDS」の本体、ソフト販売がともに好調。今期末の予想為替レートを対ドル、対ユーロともに円安方向に見直したことも利益上ぶれ要因となる。
売上高は20%増の2兆円、営業利益は33%増の6500億円を見込む。従来予想はそれぞれ1兆8000億円と5300億円だった。8月半ばごろまでのゲーム機、ソフトの販売動向を基に販売数量を見直した。今期の全世界でのWii本体の販売台数は42%増の2650万台、DS本体は3050万台を見込む。ソフトの販売本数はWii用が56%増の1億8600万本、DS用が6%増の1億9700万本になる見通し。
欧米でWii用ソフト「マリオカートWii」や「Wii Fit」が伸び、本体の普及にも寄与している。DSも日本では普及が一巡したものの、欧米では伸びが続いている。
☆スク・エニ、テクモにTOB提案 ゲーム開発力強化(8・29日経)
スクウェア・エニックスは29日、ゲームソフト中堅のテクモにTOB(株式公開買い付け)を提案したと発表した。1株当たりの買い付け価格は920円。発行済み株式の過半数取得を目指しており、買収額は110億円以上になる見通し。テクモを傘下に収め、開発力を強化する狙いだ。テクモは「スク・エニからの提案については、これから検討する」と説明している。
買い付け価格920円は28日の終値706円を30%強上回る水準。スク・エニは今回のTOBを「友好的」と位置づけており、9月4日までにテクモの取締役会が賛同を表明しない場合は提案を撤回する。
スク・エニは10月1日に、純粋持ち株会社制に移行する予定。TOB成立後はテクモをゲーム事業会社としてブランドや組織を存続したまま傘下に収める考えだ。
日本では任天堂の一時のブームは去った感がありますが、ここにきて、欧米での伸びがまだまだ続いていることが証明されました。これは、以前にも指摘した、「仮想世界への逃避」ブームが巻き起こった影響ではないかと私は見ています。
サブプライムによる世界経済の破壊で、今、消費におおらかだった欧米人までもが生活防衛を強めざるをえない状況に陥っています。郊外のショッピングモールのテナントがガラ空き、スターバックスの閉店が相次ぐなど、ガソリン節約のため、家に籠ってゲームに興じる位しか、楽しみがなくなりつつあるのです。今まで気軽に車でフィットネスクラブ通いをしていた人が、家でWii Fitをするようになりつつあるのです。
日本のように、鉄道網が発達し、あらゆるところでレジャーが可能ではなく、車がないと身動きの取れない人が家に籠らざるをえないストレス・・・。これはかなりのものがあると思います。さらに、この混沌とした世界情勢・・・。ロシアと米国が一触即発の状況・・・。平和というものは幻想であったかのようで、現実世界への失望が、仮想世界への逃避を今後も増長する可能性は大で、よって、欧米でのゲームブームは今後も高まると私は見ています。
任天堂の一人勝ちは許さないぞとばかりに、ライバル各社の開発競争も熱を帯びてきました。ハードを買ってもらったら、いかに多様なソフトで責めていくかがマーケティングの要。
スクウェア・エニックスが早くも動き出しました。有力企業のテクモへのTOB。このところ、元気のなかったテクモでしたが、TOB価格にさや寄せする形で人気化しましたね。水面下ではゲーム開発者争奪戦も起こっています。SCE、カプコン、もちろん任天堂も、優秀な学生を取り込もうと人材の囲い込みに必死です。
今後もこのゲーム業界、熱くなることは必至です。